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「おい、誰だよ酒飲ませた奴」
ふらふらとし始めたAが呂律の回らない声で「りんどー」と抱きついてくる。
「竜胆はAのこと好きなのになんであんな塩対応してんの？」
「え、」
スースーと寝息を立て始めたAを傍にイザナがそう聞いてくる。こいつらといる時に「幼馴染が好き」とぽろりと言ったことがある。覚えていた挙句Aが現れるからこうなってしまった。
「誰がどう見たって両想いでしょ」
「…………俺は、」
「可愛いのにさ、ほら寝顔とか特に」
背中におぶったAに、触れようと手を伸ばすイザナ。避けるように身を捩って触れれないように、完全に無意識のうちにやってしまった。
「りんどー、すき……だいすき……」
「ほら、可愛い幼馴染チャンもそう言ってることだし」
誰かが酒を飲ませたせいで、いつもより素直になっている。寝てはいるが次々に出てくる言葉は全て俺に対しての好意を抱いている言葉だらけ。
ギュッと力も強くなって、より一層背中にAの暖かさと柔らかさを感じてしまう。
「Aと付き合うとか考えたことはねぇ」
「その割には他の男に渡したくなさそうだよね」
ピクリと肩が動いた。それは確信を突かれてしまったからだろう。視線を向ければ、兄貴が目を細めて笑っていて。
「この前だって、Aが学校のやつとデートしてたら焦ってたじゃん」
「けど、俺は」
「その竜胆の優しさは褒めてあげるよ」
兄貴は知っている。
Aが俺のことを好いていて、俺もAが好きってこと。それなのに俺がAを遠ざけてばかりで傷つけていることも。
それは全てAの幸せのためにしているって言うことも全部知ってんだよ。
「けど、コイツの一途さは昔からだからお前がどう遠ざけて傷つけても結局竜胆以外好きになんねぇんだよ。これ以上、Aを傷つけてんじゃねぇ」
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推しが尊い - 控えめに言って最高。ガチ拝みます。 そして涙腺崩壊したんだが。主大好きです！これからも愛読します！ (2021年11月24日 1時) (
レス) id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
お米。(プロフ) - コメント失礼します！めっちゃ感動しました！純愛で初恋、最高です！ (2021年10月20日 21時) (レス) @page46 id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
みつば(プロフ) - 読ませていただきました！竜胆が今後どうなるかドキドキです！更新楽しみに待ってます😊 (2021年9月24日 0時) (レス) @page8 id: b05da2f35a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2021年9月23日 14時
