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「………あ、たい焼き」
新作の抹茶あんのたい焼きが食べたくて並んだ。竜胆たちにもお土産に全部で3個買う。先に食べちゃおうと近くのベンチに座って頬張った。美味しいとニコニコと一人食べていると、目の前を通りかかった金髪の男の子が立ち止まって凝視してくる。
なんだろうと私も負けじと凝視していると、その子は物欲しそうに涎を流し始めたので「食べる？」と首を傾げた。
「いいの、オネーサン」
「うん、いいよ」
隣に座った彼は嬉しそうにたい焼きを食べる。ぺろりと食べ終えた彼にもう一個いる？と聞けば喜んで食べていた。
「オネーサンどっかで見たことある」
「小学生の癖にナンパは良くないなぁ」
「俺中学生だけど」
「え」
ジト目で見られてたごめんねと謝ればいいよってすぐに許してくれた。けれど、本当に私のことを見かけたことがあるらしく考え込む彼に「幼馴染が不良だからかも」と笑うと「そう！それ！」という。
「灰谷兄弟の弟の方といたの見かけたんだ」
「竜胆とはよく一緒にいるよ」
彼は「六本木の灰谷兄弟と幼馴染ねぇ」とチラリと私を見る。二人のことをよく知っている、と言うことは「君も不良くんなのかな」と尋ねた。
「東京卍會総長マイキー」
「ごめん、わかんない」
「えぇっ、俺結構有名なのに」
「私、竜胆以外興味ないの」
にっこりと笑っていると、マイキーくんは「その灰谷弟のこと好きなんだオネーサン」とクスクスと笑った。どうしてわかったんだろうか初対面なのに。
「………あ、あの、マイキーくん？」
「なに？」
「私知らない不良に絡まれること多々なので狙わないでください」
青ざめながら言えば、彼はケラケラと大笑いをする。
それでニコッと可愛い笑顔で「俺らはそんな卑怯じゃねぇよ。女を狙うなんて真似するわけねぇじゃん」と私の背中をバシバシと叩かれた。痛い。
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推しが尊い - 控えめに言って最高。ガチ拝みます。 そして涙腺崩壊したんだが。主大好きです！これからも愛読します！ (2021年11月24日 1時) (
レス) id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
お米。(プロフ) - コメント失礼します！めっちゃ感動しました！純愛で初恋、最高です！ (2021年10月20日 21時) (レス) @page46 id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
みつば(プロフ) - 読ませていただきました！竜胆が今後どうなるかドキドキです！更新楽しみに待ってます😊 (2021年9月24日 0時) (レス) @page8 id: b05da2f35a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2021年9月23日 14時
