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「ねぇねぇあの人誰？彼氏？」
「幼馴染です」
21時14分。
バイト終わりまであと30分ちょっと。
ご飯を食べ終わるとレストランをすぐ出た蘭ちゃん。そしてドリンクを飲みながら頬杖をついて私が終わるのを待っている竜胆を、バイト先の先輩は「かっこいいね」と言いながら見ていた。
先輩は普通幼馴染の帰りなんて待たないでしょ〜なんて言って私の肘をツンツンと突いてくる。窓の外を眺めている竜胆をずっと見つめていれば、キッチンから「Aちゃん！」と調理をしている店長が顔を出した。
「はい！」
「これあの子と食べな。それともう上がって大丈夫」
「え、でもまだ」
「良いよ良いよ。今日はありがとうね」
22時までまだ30分以上もある中、もう上がっていいと言われた。これ以上竜胆を待たせるのも申し訳ないし、店長の気遣いに頷いた。
エプロンを外して、店長が作ってくれたパフェを二つ持って竜胆のところまで行く。「仕事中だろ」と大真面目なことを珍しく言った竜胆に先程のことを言えば店長の方を見て小さく会釈をした。
「フルーツと抹茶どっちがいい？」
「お前は」
「抹茶かな」
「ん」
フルーツパフェを自分に引き寄せた竜胆は、スプーンで上に乗るいちごを掬うと私のパフェに乗せてくれた。
お返しに私のパフェに乗るわらび餅を掬って竜胆の口に運ぶ。竜胆はチラリと周りを伺って口を開けてそれを食べた。
「美味しい？」
「おう」
「良かった」
竜胆はパフェを食べながら、下に埋まっているフルーツさえも私にほとんど譲ってくれた。フルーツパフェの意味…と思いつつも、果物が好きな私はそれが嬉しかったりした。
「お待たせ、帰ろっか」
「………ん」
帰り道、竜胆と二人で歩いていると、竜胆の携帯が鳴り響いた。それに出た彼は「お前らでなんとかしろ」と指示を出していて、喧嘩のことかなと思いつつも黙っていた。
「俺は今日行かねぇから」
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推しが尊い - 控えめに言って最高。ガチ拝みます。 そして涙腺崩壊したんだが。主大好きです！これからも愛読します！ (2021年11月24日 1時) (
レス) id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
お米。(プロフ) - コメント失礼します！めっちゃ感動しました！純愛で初恋、最高です！ (2021年10月20日 21時) (レス) @page46 id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
みつば(プロフ) - 読ませていただきました！竜胆が今後どうなるかドキドキです！更新楽しみに待ってます😊 (2021年9月24日 0時) (レス) @page8 id: b05da2f35a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2021年9月23日 14時
