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帰り道、降っていた雨に雨傘のなかった俺は仕方なく雨に濡れて帰って行った。煉獄家に着き、出迎えてくれた千寿郎は俺の姿に思わず驚いてしまったらしい。
Aが慌ててタオルを持ってきて差し出してくる。「ふん！」と頭を彼女に傾ければ「は？」と返された。
「拭いてくれないのか！」
「あぁ、そういうこと」
「……うむ！」
わしゃわしゃと雑に頭を拭いてくれるAに、礼を言う。ピンと上がった前髪を見て、彼女は笑みを見せた。
遂に自宅謹慎になってしまったAに、御館様から与えられた仕事を終えたか確認する。俺が帰ってくることを見越して、すでに終わらせているようだ。
千寿郎がすぐに湯浴みの用意をしてくれ、風呂場へと向かう。俺の後ろを歩いてくるAが、隊服から落ちた雨粒に足を滑らせてしまった。
「ぅあおっ？！」
「よもや！！」
咄嗟に羽織を掴まれ、俺も後ろに倒れてしまう。倒れるまでの間に体制を整えるが何故疲労とずぶ濡れの体では時間を要した。廊下の真ん中、Aの上に倒れてしまう。
痛い！！と後頭部の痛みに嘆くAが、俺を見て目を見開く。よもやよもやだ。Aを押し倒す体制になってしまった。
「…………杏寿郎？」
「よもや」
「か、顔赤いよ？大変！早く湯浴みして、ほら！！」
すぐに立ち上がらされ、風呂場へと連行される。
そのような展開になったとしても、君が俺の気持ちを察することはないのだとわかっている。やはり男として意識されていないのか。
「よもや…」
風呂場に入り、戸を閉める。隊服を脱いでいるところに、再び開いた戸からAが顔を出した。褌一枚だというのに彼女は決して顔色を変えない。
「杏寿郎、夕餉は味噌汁とご飯、どっちにさつまいも入れる？」
「み、味噌汁にしよう！」
「わかった。千寿郎に伝えるね。じゃあごゆっくり」
音を立ててしまった扉に、らしくもなくため息を落とした。
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夕憑紅(プロフ) - あの、お話自体を否定しているようで申し訳ないのですけれども、呼吸の色とかは、実物では無かったと、漫画にで書いてあった気がします。 (4時間前) (
レス) @page2 id: 2500c6590e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - あ ま ね 。さん» コメントありがとうございます。やはり不死川さん好きなので、なにかと絡み入れたくなるんですよね笑夢主ちゃんは風柱のことを「おはぎ柱」と呼んでるんで、毎回この流れになってます笑 (2020年12月5日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - めるさん» コメントありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです。執筆の励みになります！出来るだけ毎日更新していくのでよろしくお願いします！ (2020年12月5日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
あ ま ね 。(プロフ) - おはぎ柱で爆笑しました笑笑 更新楽しみにしてます！ (2020年12月5日 8時) (レス) id: 36c644cd03 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - ほんとうにほんとうに美桜さんの作品がすきなので続きが楽しみで仕方ないです…。わくわくして待ってます！！ (2020年12月5日 2時) (レス) id: 0fd2e5e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2020年12月4日 20時
