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「私ね、考えたの」
食卓を、杏寿郎と千寿郎三人で囲む。
千寿郎が作った美味しそうなご飯を食べながら、私がそうぼやくと同じ目が一斉にこちらに向けられた。
現在、10杯目の白飯をおかわりしている杏寿郎は「またくだらないことだろう！」と貶しつつ、話の内容に耳を傾けてくれた。
「任務での数々の失態、それでもなお私の辞表は受理されない」
「失態ではない大罪だ！」
鬼殺隊の剣士になり数年、炎柱である杏寿郎の継子として活動して3年。継子になってから建物半壊、自然破壊と言った問題を数多く起こしてきた。
数えてはいないけれど、前に御館様のお屋敷で記録を見た時一番問題を起こした剣士として名が上がっていた。問題起こした件数の順位を出しているのはどうかと思ったが、とりあえず一番だから良しとした。
それなのに、私の辞表が受理されないのはやはりおかしな話なのだ。修繕にかかる費用は莫大なはず。
その上、鬼殺隊は政府非公認組織であるが故に役人に目をつけられてもおかしくない。
「私が鬼殺隊を辞めれないのは誰かが裏で手を回していると思うの」
「よく考えたな！それは俺だ！」
「やっぱり！！」
先日、杏寿郎との焼き芋対決にて20連敗し、辞表を提出しに行った。しかし、辞表を提出したのはそれが初めてではなかったのだ。その前に一度出したことがあったけど受理されず。
その後も杏寿郎に黙って鴉を使わせ、辞表を届けてもらったり、こっそりと御館様のご子息たちに飴ちゃんを添えて渡したりしてたのに。
やはり全て裏から手を回されていたから辞められなかったのか。杏寿郎、そんなにも私を鬼殺隊から辞めさせないつもりだろうか。
「俺は君に鬼殺隊を辞めてほしくない。ーーーAと共に任務に俺は出かけたい」
「え、」
「千寿郎、トドメを刺すんだ！」
「ーーーAさん、鬼殺隊を辞めないでください」
私の横に来た千寿郎が上目遣いに懇願してくる。
ただでさえ、杏寿郎の言葉が嬉しくて動揺しているのに、千寿郎が更なる追い討ちをかけてくる。誰にそんなことを吹き込まれたのか一目瞭然だが、私の手をそっと握ってくる千寿郎を見た私はその可愛らしさに体を振るわせた。
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夕憑紅(プロフ) - あの、お話自体を否定しているようで申し訳ないのですけれども、呼吸の色とかは、実物では無かったと、漫画にで書いてあった気がします。 (9時間前) (
レス) @page2 id: 2500c6590e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - あ ま ね 。さん» コメントありがとうございます。やはり不死川さん好きなので、なにかと絡み入れたくなるんですよね笑夢主ちゃんは風柱のことを「おはぎ柱」と呼んでるんで、毎回この流れになってます笑 (2020年12月5日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - めるさん» コメントありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです。執筆の励みになります！出来るだけ毎日更新していくのでよろしくお願いします！ (2020年12月5日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
あ ま ね 。(プロフ) - おはぎ柱で爆笑しました笑笑 更新楽しみにしてます！ (2020年12月5日 8時) (レス) id: 36c644cd03 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - ほんとうにほんとうに美桜さんの作品がすきなので続きが楽しみで仕方ないです…。わくわくして待ってます！！ (2020年12月5日 2時) (レス) id: 0fd2e5e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2020年12月4日 20時
