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*
「Aさん」
蝶屋敷にいる小さな女の子たちに自己紹介をしていると、胡蝶さんが後ろから声をかけてきた。あわてて立ち上がり「私たちそろそろ帰ります」と頭を下げる。
「ご自宅まで送っていきます。夜は危険ですので」
「いえ、大丈夫です。それに、胡蝶さんも危ないですし…」
「私は大丈夫ですよ。鬼殺隊なので」
ニコッと少し不自然な笑みを浮かべた彼女の言葉に甘えた。少しずつ染まっていく景色を眺めながら、普段の杏寿郎さんの話を聞く。
彼女は私の存在を知って一つ気になった点があったそうだ。それは甘露寺蜜璃のこと。
「はい、蜜璃さん知ってますよ。以前は杏寿郎さんの継子で、今は恋柱をしているそうですね」
「やはり知っていましたか」
「定期的に桜餅が大量に届きます……」
食べきれないほどの、と苦笑いを浮かべる。
蜜璃さんは明るくてとても素直な子だった。だけど、私は独占欲故に少し彼女には悪いことをした気がしていた。
「……私、杏寿郎さんが蜜璃さんを継子として育てていた時、少し……というか結構嫉妬していたんです」
「そうなんですか？」
「彼女は私と違って明るくてとても素直な子でした。わかっていたはずなのに、私冷たくしてしまったことがあって……」
それで蜜璃さんが気を悪くしていたら申し訳ないと今でも気になっている。会う機会がなくなってしまった故にあの時のことを謝ることすら出来ていない。
少し黙り込んだ私に、胡蝶さんは「それはAさんの考えすぎです」と言って笑みを浮かべた。
「甘露寺さん、よく煉獄さんの恋人について話してました。とても素敵な人だと。貴方に会いたがってましたよ」
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るる - 読んでる途中に目から水が､､､､､､､､ とってもいい作品でした!!!!!! (7月25日 14時) (
レス) @page50 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 初めまして！涙なしに観れませんでした… (2021年9月26日 18時) (レス) @page50 id: fb083d1d07 (このIDを非表示/違反報告)
名無し12758号(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます…！一話目から引き込まれて全て読みました、鼻水まで出してみっともない泣き顔で読んでしまいました…笑笑映画でもボロ泣きしましたがこれでも号泣してしまいました、素敵な話が読めて良かったです。本当にありがとうございます！ (2020年11月23日 19時) (レス) id: 3be706ff9b (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 初めまして！このお話を深夜に見かけ一気に読みました。映画でも泣きましたが、このお話も号泣でした。素敵なお話ありがとうございます。何度でも読んでしまいそうです。 (2020年11月23日 2時) (レス) id: b7bf575f91 (このIDを非表示/違反報告)
raaaaaaam(プロフ) - 初めまして！私も一気に読み、深夜なのに号泣笑 隣に寝てる子供が起きるぐらい泣いてしまいました笑 煉獄さん、、最高！素敵な夢を見させて下さりありがとうございます(T_T) (2020年11月20日 4時) (レス) id: c6906907ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2020年10月26日 20時
