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恋仲であるAが、弟を溺愛しているのはわかりきってきたが、ここまでとは。俺が来た時、膝から崩れ落ち、隼人に言われた一言に大きなショックを受けていた。
Aの屋敷にきて、1時間。
見たこともないぐらいに、ショックを受けているAが居間の端で小さくなっている。「私はうざいんでしょうか？」と。
「隼人に何を言ったんだァ」
「ただ胡蝶様のところに綺麗な花を持って行こうとしてたから誰にあげるか聞いただけです……」
「……ま、まァ、隼人も年頃だからなァ」
姉貴に言えないことの一つや二つあるだろ、そういえば逆効果だったのか「今まで些細なことでも話してくれてたんですよ」という。反抗期ぐらい可愛いもんだろなんて言っちまえば、Aは目を見開く。
「実弥だって弟に『兄貴、うざい』って言われたら落ち込むでしょ？」と想像してみろと言われ、頭の中で想像する。
『兄貴、すげぇうぜェよ』
雷が走ったような衝撃だった。
そんな俺を見て「ほら！」という。わかったわかった、と適当に流せばAはそっぽを向いて一人ブツブツと言い出した。これはおそらく一日この状態だろう。
コイツ、隼人が大人になり婿に行く時すげぇ泣き喚きそうだな。さっき出してくれたおはぎと茶を飲みながら、部屋の端で小さくなるAを眺めた。
「私はうざくない」
どこか既視感のある言葉に頭を捻らせる。「俺は嫌われていない」まさにそれだった。
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ちい - 最後まで読めて良かったです！お疲れ様でした。とっても素敵な作品でした！ (2020年7月15日 11時) (
レス) id: 51ace004ba (このIDを非表示/違反報告)
めんま - 完結おめでとうございます！本当にいい作品に出会えて幸せでした！！！ (2020年7月13日 21時) (レス) id: c67fb2a2b3 (このIDを非表示/違反報告)
らはさ - ごめんなさい。↓↓↓間違えて、2つ書きこんでしまいました。 (2020年7月13日 20時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
らはさ - ベイバの小説からこの小説を発見しました。これも面白かったです。 (2020年7月13日 20時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
らはさ - ベイバの小説からこの小説を発見しました。これも面白かったです。 (2020年7月13日 20時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2020年6月11日 20時
