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数日後、蝶屋敷に行けば隼人が一人庭で地面に絵を描いていた。俺を見つけて走ってくると思いっきり抱きつく。
「よォ、元気だったかァ」
「うんっ、この通り！」
ふんぬっとする隼人に笑い、「もうすぐ姉ちゃん帰ってくるだろ」と言うと嬉しそうにそしてどこか寂しそうに笑った。
まだ8つで、親を鬼に殺された隼人にとって、Aは唯一の家族だ。そんなやつが危険な仕事に出ているのは心配で仕方ないだろう。
「ねぇ、実弥兄ちゃん、今からげえむしようよー」
「げえむだァ？」
「うん、姉ちゃんの好きなところを一個ずついうげえむ。いうことがなくなった方が負け！」
ガキにしてはいいもんを思いつくじゃねぇか。
いいぜ、と隼人を膝に乗せ、げえむとやらを開始する。
「姉ちゃんの好きなところは、優しいところ！」
「不器用なとこ」
「姉ちゃん不器用じゃなくない？」
「お前にはわからねぇ不器用なところがあんだよ」
ちぇっと舌打ちをする隼人は次に「料理が美味しいところ」と再開する。次々、交互にAの好いているところを言い合う。
「弟離れしないところ」
「目上の相手にでも、分け隔てねぇとこ」
「分け隔てねぇって？」
初の合同での任務を思い出す。
鬼殺の邪魔をしてきては、俺を怒鳴りつけた女。第一印象と任務での印象は最悪最低のものだった。なのに、今ではそんな印象最悪だった女に惚れてしまっているたァ、あんときの俺は夢にも思わねぇだろうよ。
「姉ちゃんの可愛いって思えるところは？」
「………お前、姉ちゃんには絶対ェ言うなよ」
「約束するよ！」
「………時折敬語が外れるところ」
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『………行かないで……』
『そばにいて』
『もう一回呼んで』
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そちゃ(プロフ) - コメント失礼致します。不死川さんのお話、全て読ませて頂いてます！本当にいつも素敵なお話を書いてくださり、ありがとうございます。リクエストで怖い風柱に彼女がいて周りが驚いてるシーンとか見たいです！無理なさらず、更新頑張ってください！応援しています！ (2020年6月7日 7時) (
レス) id: 55966089fd (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - はあ…天に召されそうだ。 (2020年6月5日 13時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
きりまる(プロフ) - コメント失礼致します！いつも読ませて頂いております！顔のニヤケが止まりません！更新、頑張って下さい！！！ (2020年5月30日 17時) (レス) id: a5f16a2551 (このIDを非表示/違反報告)
えへへ - うあー好きすぎる！甘風柱さん最高です！ご都合血鬼術、風柱さんがかかってしまうやつを読んでみたいです！いつも素敵な作品をありがとうございます！ (2020年5月29日 21時) (レス) id: 29ed1ff5eb (このIDを非表示/違反報告)
smile0312(プロフ) - 続編おめでとうございます！私も補導されたいです-_-bリクエストで弟くんと不死川さんを取り合うとかその逆とか見たいです^_^！ (2020年5月29日 19時) (レス) id: 604129552a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2020年5月29日 19時
