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「○○町、3丁目、鬼2体」
そんな連絡が入ったのは寝床についてすぐのこと。現在時刻01:35。深夜に活動するアイツらは私たちにとっては睡眠を邪魔するようなもの。
刀を手にして、現代の鬼殺隊の隊服、フードがついた上着なんだけどそれを羽織って窓から外に出た。走っていき、鬼が現れた○○町3丁目にやってきた。
鬼の気配を感じつつも暗闇の路地に入っていく。不意に気配を感じたのは上の方からだった。それはあまりに一瞬で、もしも避け切れてなかったら私は致命傷を負っていた。
「ギャハハ!女だ、女だぁ!」
「……………」
鬼の特性は昔と特に変わりない。
今でも女は栄養価の高い餌のようだ。襲ってくる鬼の攻撃を避ける。避け続けているといつのまにか足場がないことに気づき、宙の上に足を置いていた。
ぎゃ!!と声を上げて10階建てのマンションから落ちそうになる。
なんとか手をかけて、免れるもののその上に鬼が足を置いた。嘘でしょ嘘でしょ、と青ざめながら応援を頼もうと片手で無線を取る。
そして最悪にもそれを落としてしまった。
「この階から落ちた後に喰ってもいいけど、そしたら味が悪くなるからなァ……」
「私、美味しくないですよ。最近インスタント食品食べ過ぎて脂肪たくさんついちゃってるし……」
「じゃあ今喰うかァ」
人の話聞いてたか!と思わず叫ぶ。
今世最大のピンチに「だだだだ誰か!!」と心の中で叫んだ。すると私の横を通り過ぎ地面の方に落ちていく鬼の首。
そして捕まっていた手に温かな体温を感じ、引き上げられる。「死ぬかと思った」とぼやけば「生きてたなァ」と聞き覚えのある声。
「ーーー不死川先生?」
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まやら - す、素晴らしい!泣きました。 (2020年7月13日 21時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - 泣きました。素晴らしい作品ありがとうございます! (2020年5月24日 0時) (レス) id: 5706aaffc1 (このIDを非表示/違反報告)
あられ - 初めまして、あられと申しますm(。>__<。)m思わず泣いてしまいました!それくらい切なくて早くヒロインちゃん思い出して〜(;_;)ってなりました。お仕事大変かと思いますが連載楽しみにしております!ご自愛くださいませ。 (2020年4月30日 2時) (レス) id: 467fdee8e1 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 1日40時間の残業大変ですね (2020年4月27日 14時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
smile0312(プロフ) - 新作ありがとうございます!応援しております (2020年4月20日 19時) (レス) id: 604129552a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2020年4月20日 15時