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今は令和時代。

そして隼人は大正時代の記憶があるらしい。この時代に生きている私にも一部記憶があって、ただ実弥との記憶だけがないと隼人は教えてくれた。


学校まで案内してくれている中、彼は不思議そうに考え込む。「だから、朝泣いてたんだね」と、今朝私が両親を見て泣いていた理由を察した。



「じゃあ、何かあったらこれで連絡して!帰り迎えにくるよ!」

「これはなに?」

「スマホだよ」

「すまほ?べ、便利な世の中になったんだね」



薄い機械を渡され不思議にそれを眺める。
学校に隼人まで遅れてしまいそうなので、ありがとうと彼を抱きしめて見送る。


恐る恐る学校の敷地内に足を踏み入れると、校門付近にある人を見つけた。「冨岡さん!」と駆け寄れば、彼は不思議そうに私を見つめる。そして近くにいる黄色い頭の男の子。



「善逸くん?」

「おはよう、Aちゃん!あれ、どうしたの?いつもとなんか違うね」

「いつもと違うんだけどね……」



「どういうこと?」とヘラヘラとしている善逸くんは私を呼び止めて一緒に教室行こうと誘った。どうやら私はこの時代では16歳、高校二年生らしい。少しして委員会という仕事が終わった善逸くんと一緒に教室に向かう。



「Aちゃんの心音がいつもと違うのはなんで?」

「………それなんだけど、私、大正時代の風門Aなの……」

「え?」



驚いている彼は「だから俺のこと善逸くんって呼んでたの?え、嘘でしょ、まじで?」と考え込み始める彼を他所に辺りをキョロキョロとしていれば。


目に入ったのは私の愛しい人。

自分でもわかるぐらい頬が緩む。善逸くんの隣から離れ、彼のところに駆け寄る。「え、Aちゃん?!」と善逸くんの声が聞こえる中、こちらを振り向いた彼の胸に飛び込んだ。



「実弥!」

「……………は?」



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まやら - す、素晴らしい!泣きました。 (2020年7月13日 21時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - 泣きました。素晴らしい作品ありがとうございます! (2020年5月24日 0時) (レス) id: 5706aaffc1 (このIDを非表示/違反報告)
あられ - 初めまして、あられと申しますm(。>__<。)m思わず泣いてしまいました!それくらい切なくて早くヒロインちゃん思い出して〜(;_;)ってなりました。お仕事大変かと思いますが連載楽しみにしております!ご自愛くださいませ。 (2020年4月30日 2時) (レス) id: 467fdee8e1 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 1日40時間の残業大変ですね (2020年4月27日 14時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
smile0312(プロフ) - 新作ありがとうございます!応援しております (2020年4月20日 19時) (レス) id: 604129552a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2020年4月20日 15時

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