30 ページ31
*
「あー、雨降ってきたねぇ」
「……ホントだ。早く屋敷に入ろう。雷鳴ったら嫌だし……」
「不死川さんもほら!」
隼人に手を掴まれ、流石に夜も遅いことがあり風門が「よかったら泊まっていきますか?」とどこか照れ臭そうにいう。隼人の強い圧力に折れ「遠慮なく」と言う。
わいやわいやと喜んでいる隼人に屋敷の中に連れられれば、その後ろを風門がついて中に入ってくる。飯までもてなしてくれる風門は夕食を食べ終えた後水屋で一人片付けをしていた。
部屋にて、隼人の相手をしていると外の天気はどんどん悪くなり雷が遠くからゴロゴロと鳴り始めた。その音にビクビクし始める隼人に「怖ェのかァ?」というと怖いくないやいと俺をポカスカ殴る。痛くねぇ。
「俺よりも姉ちゃんの方がよっぽど雷怖がってるよ。多分トラウマだろうし」
「そうなのかィ」
「………うん、だって、親が死んだ時もすごい雷の日だったし、それ以来姉ちゃん雷鳴るとその時のこと思い出して過呼吸になるんだ」
そうしていれば近くに落ちたのか大きな雷音とそして電気が消える。水屋からは大きな物音がし、隼人が「やばい!」と叫んだ。立ち上がる隼人に「お前はここにいろ!」と言い、走って水屋に行く。
暗くて視界はわからねぇはが、すぐに目は慣れどこにいるのかわかった。ソイツは体を守るように蹲っていた。
「オイ、風門」
「…………っ………っ」
「オイッ、落ち着けェ!」
震えている風門に俺の声は届いていない。
.
1065人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
呑子(プロフ) - 2話のひなき様がひなぎ様になってます (2020年6月11日 21時) (レス) id: b937ad49b1 (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - きゃああああ名前で呼んで欲しいってとこ可愛すぎぃぃいいいい (2020年5月29日 17時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - ぐはっ!告白ぅぅぅ!!尊い!!!死ぬ!!!! (2020年5月25日 23時) (レス) id: c8a359bcaf (このIDを非表示/違反報告)
Ø(プロフ) - こんなに素敵な小説に出会えてよかったです!大変かもしれないですが無理せずがんばってください!応援させていただきます!! (2020年5月21日 0時) (レス) id: 712c3e0bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハチハチ1129(プロフ) - 美桜さんの作品最高です!私も逮捕されたい、補導されたいと思いました(*^ω^*) (2020年5月19日 6時) (レス) id: 12ce184d67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2020年5月16日 13時