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父と母が死ぬ前まで、寺小屋で小さい子を相手にしていた癖で、つい敬語を忘れがちになってしまう。不死川さんに指摘されて、「すみません、」と思わず謝れば、無視された。
「………あの、今回任務に同行させて頂きます、階級丙の風門Aです。宜しくお願いしま、ぶっ!!」
いきなり立ち止まった不死川さんの背中に思いっきり顔をぶつける。ごめんなさい!と顔をあげれば、またさっきのように睨まれて、体が小さくなる。
どうやら御館様のいる部屋についたらしい。私はヒェッと小さくなりながら畳の上に腰掛けた。暫くしてやってきた御館様はあまね様に支えられていた。
隣にいた不死川さんがまるで人が変わったかのように丁寧に挨拶をする。全然違う…と横で見つめる。そうしていると不死川さんに無理やり頭を押さえられ、頭を下げられる。
「Aはここにくるのは初めてかな」
「はい」
「迷わなかったかな」
「鴉がしっかりと道案内してくれので無事に着きました」
それは良かったと顔を綻ばせる彼に、思わずこっちまで綻ぶ。御館様の声の波長は聞いていて心が落ち着く。
御館様は私に不死川さんを紹介してくれた。柱の一人である風柱、不死川実弥さん。私の一つ上らしい。「優しい子だから、仲良くしてあげて」といわれ、さっきの場面を思い出してはガタガタに震えた。
「わ、わかりました」
仲良くなれる気がしない。
ここで「仲良くなれる気がしません」といえば、隣にいる不死川さんに何をいわれるか。睨み殺すように見られ、「な、仲良くなります」と宣言してしまう。
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呑子(プロフ) - 2話のひなき様がひなぎ様になってます (2020年6月11日 21時) (レス) id: b937ad49b1 (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - きゃああああ名前で呼んで欲しいってとこ可愛すぎぃぃいいいい (2020年5月29日 17時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - ぐはっ!告白ぅぅぅ!!尊い!!!死ぬ!!!! (2020年5月25日 23時) (レス) id: c8a359bcaf (このIDを非表示/違反報告)
Ø(プロフ) - こんなに素敵な小説に出会えてよかったです!大変かもしれないですが無理せずがんばってください!応援させていただきます!! (2020年5月21日 0時) (レス) id: 712c3e0bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハチハチ1129(プロフ) - 美桜さんの作品最高です!私も逮捕されたい、補導されたいと思いました(*^ω^*) (2020年5月19日 6時) (レス) id: 12ce184d67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2020年5月16日 13時