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弟のわがままに付き合ってくれる不死川さん。

彼と三人で定食屋にやってきた。よく出かけるとここでご飯を食べているから半ば常連客のようなもの。



「てめぇ……そりゃ……一体……」

「え、なにかおかしいですか?」



親子丼を頼み、上に乗っかる具が見えないぐらい紅生姜を乗せたた私を引き気味に見る不死川さんに首を傾げる。隼人に近くにある七味を手渡せば、彼もまた同じように定食に大量に振りかける。


不死川さんは定食に手をつけながら、「変な奴だな」という。三人でご飯を食べていると、隼人の口に付いている食べカスを指で取ってあげる姿が何度か目に入った。



「やっぱり小さい子の面倒見るの慣れてますね」

「……別に」

「下に兄弟いるって言ってたけど、どっちがいるんですか?」

「俺に弟なんざいねぇよ」



ーーー"弟"?

詮索してくるなというかのような雰囲気に何も言わず食事を口に運ぶ。食事を終えた後、お茶を飲みながらメニューを広げていればあるものが目に入り、不死川さんに教えてあげる。


言葉にすると彼の表情は心なしか少し嬉しそうに柔らかくなった。それほど好きなんだろうか、運ばれてきたおはぎを目の前にしている彼を見つめていれば、何故か睨まれた。



「なんだァ」

「なんだか可愛いなぁって思って……」



そんなことを言って終えば、彼は私から視線を逸らした。なんで?と思いながら不思議に見つめていると不死川さんの隣にいた隼人が私のところにやってくる。


メニューを覗いてきて「これ食べたい」と甘えてくる彼を見て「だめ」と言う。姉ちゃん!と抱きついてくる隼人に笑っている中、見つめられていることに私は気づかなかった。



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 風柱   
作品ジャンル:アニメ
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呑子(プロフ) - 2話のひなき様がひなぎ様になってます (2020年6月11日 21時) (レス) id: b937ad49b1 (このIDを非表示/違反報告)
菜一郎(プロフ) - きゃああああ名前で呼んで欲しいってとこ可愛すぎぃぃいいいい (2020年5月29日 17時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - ぐはっ!告白ぅぅぅ!!尊い!!!死ぬ!!!! (2020年5月25日 23時) (レス) id: c8a359bcaf (このIDを非表示/違反報告)
Ø(プロフ) - こんなに素敵な小説に出会えてよかったです!大変かもしれないですが無理せずがんばってください!応援させていただきます!! (2020年5月21日 0時) (レス) id: 712c3e0bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハチハチ1129(プロフ) - 美桜さんの作品最高です!私も逮捕されたい、補導されたいと思いました(*^ω^*) (2020年5月19日 6時) (レス) id: 12ce184d67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2020年5月16日 13時

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