俺の最愛が変わっちまった件について【不死川実弥】

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「ちょ、まじ？！」

「リナ、大丈夫ー？」

「まじでありえねぇんだけど」



青ざめる女の子を他所に大袈裟とも言えるぐらい怒り出す彼女。鞄からポケットティッシュを取り出して、女の子に手を拭くように一枚渡す。受け取るもの青ざめている女の子はフルフルと震えていた。



「花子ー！だから走るなって言ったろ。向こうで兄ちゃんが待ってる……って花子？」

「たけおにいちゃ、……どうしよう……」



後からやってきた女の子のお兄ちゃん。

そして、隣で「どうしてくれんのよこれ！」と小さな女の子にキレ始めたみっともない彼女。彼女の周りにいるトモダチもまた一緒になって女の子を責め立てる。


落ち着きなよと宥めるも彼女の怒りは収まんないらしい。怒ってると眉間にシワができるよ。そんなことを言えば私にとばっちりが来るだろう。



「相手は小学生なんだから。無視して行こう。気にすることないよ」

「アンタが気にしなくても私が気にすんの」



敢えてこの子たちに危害が加わらないように冷たく言ったつもりだった。だけどそんなこと気に食わない彼女は女の子に近づいて「どうしてくれんの？！」と怒鳴り声をあげる。



男の子が妹の前で頭を下げて謝っている。

それでも彼女は許そうとせず、「クリーニング代出してよね」と言い出した。あぁ、めんどくさい。こんな奴をトモダチと思っていたこと。



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