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派手に覚えている。
決戦後、不死川は弟を失い、落ち込んでいた姿を。そんなアイツをそばで支えていたのが風花だった。そのせいか、不死川は風花だけはなにがあっても守ろうとしていて、どこか俺から見たら執着しているようにも見えた。
だが、相思相愛だし、自分の惚れた女を守りたい気持ちは痛いほどにわかっていた。今でいう束縛って言うほどの執着ではなかったからただ見て見ぬ振りをしていた。
けれど、二年後、風花が流行病に倒れた時だった。アイツの顔は今まで見たことがないぐらい動揺が出ていた。薬学に優れていた胡蝶すらいないあの時、風花を必死に看病するも、無限城での戦いの古傷もあり、不死川の願いも叶わず命を落とした。
葬儀も埋葬も終わった後のアイツはまるで生きる屍だった。何度か様子を見にいっても、不死川の表情は暗いままだった。
それから半年以上が経った時、不死川に俺らこう言った。「風花のことが忘れられねぇのはわかる。けどよ、次に踏み出してもいいんじゃねぇのか」と。風花に依存していたからこそ前を向けていなかった不死川。
だが、忘れられなくとも他の誰かを愛すことで前向きになるんじゃねぇかと思ったんだ。
俺が思うに、風花もきっとそれを願っていると思ったから。アイツは不死川のそんな顔見たくねぇだろ、と。不死川は顔を手で覆い、涙を見せないようにしていた。その手は見たことないぐらい震えていて、嗚咽混じりの声ではっきりと言った。
『………俺はアイツ以外に、もう誰も愛せねェんだよ。………Aじゃねぇと……満たされねぇ……アイツに会いてェ……』
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カオリ - 素敵すぎました!!涙なしでは読めない、素敵な作品に出会えました。 (2023年4月29日 4時) (
レス) @page50 id: 836efc3cce (このIDを非表示/違反報告)
楚依 - この神作を書いて頂いてありがとうございました！！！本当に何周も読んで、何周もキュンキュンしたり感動したり、本当に今まで読んできた作品の中で一番です！夢主ちゃんと実弥さんの絡み大好き過ぎます…改めて、こんな素敵な素敵な作品、ありがとうございました！！ (2022年12月23日 23時) (レス) @page50 id: 2128c14dbd (このIDを非表示/違反報告)
楚依 - 本当に最高でした。何周したのか…師範大好きです。 (2022年12月23日 23時) (レス) @page50 id: 2128c14dbd (このIDを非表示/違反報告)
むちょ - 尊み(´ω`) ハッピーエンドで心温まりました。 (2022年12月5日 19時) (レス) @page50 id: afeec74a39 (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - お゛っあ゛…神様…尊みでひとりの人間が供給過多で死にました神作品マジでありがとうございます幸せっす本当ありがとうございますっ！！！ (2022年5月29日 16時) (レス) @page47 id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2020年3月7日 13時
