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恋雪ちゃんは、私みたいなぼっちの問題児にすごく良くしてくれる。馴れ馴れしいなって思っていた自分を殴りたくなる。その日一日でそれなりに仲良くなっしまった私は帰り、彼女に誘われて校門に向けて歩いていた。
校門先に佇む他校の男子生徒を見て、恋雪ちゃんが「あ、」とこぼす。知り合いなのかな。こっちをみた男子生徒が「恋雪さん」と彼女を呼ぶ。このご時世で"さん"呼びか。律儀だな。
「狛治さん」
そう彼の名前を呼んで顔を赤くする恋雪ちゃんはまさに乙女だった。可愛いというのはこういう子のことを示している、きっと。そして狛治と呼ばれるその人が私をみた。
「なんですかこの人は」
「初対面で異様にムカつくな」
「なんだか本能がお前は危険だって教えてる」
「意味不明だわ」
そもそも私もアンタのこと見た途端に寒気がした。前世で会ったことあるのかな。いや、ない。知らないわ、こんなやつ。でも恋雪ちゃんが好きな人なのなら悪い奴ではないと思う。
でもでも、やっぱり私の本能がコイツはやべぇと言っている。きっとどこかで「お前も○○にならないか？」とか何かの勧誘をしているに違いない。絶対に空手とか合気道とか言った体動かすこと得意だ。
「(コイツ、鬼だったんじゃないの？)」
「(この女、鬼狩りやってたんじゃないのか？)」
別にどうでもいいか。
恋雪ちゃんのに「じゃ、ラブラブで」と手をふらふら振って校門を出る。「バイバイ、Aちゃん！」と背中に聞こえ、思わず振り向く。
「バイバイ、恋雪ちゃん」
ちょっと胸が躍る気分。
学校帰り、電車に乗って隣駅まで行くと、あるカフェに入ってフラペチーノを頼んだ。飲んでいると、後ろから「待ったかァ？」と声がする。
「…………待ちくたびれました」
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カオリ - 素敵すぎました!!涙なしでは読めない、素敵な作品に出会えました。 (2023年4月29日 4時) (
レス) @page50 id: 836efc3cce (このIDを非表示/違反報告)
楚依 - この神作を書いて頂いてありがとうございました！！！本当に何周も読んで、何周もキュンキュンしたり感動したり、本当に今まで読んできた作品の中で一番です！夢主ちゃんと実弥さんの絡み大好き過ぎます…改めて、こんな素敵な素敵な作品、ありがとうございました！！ (2022年12月23日 23時) (レス) @page50 id: 2128c14dbd (このIDを非表示/違反報告)
楚依 - 本当に最高でした。何周したのか…師範大好きです。 (2022年12月23日 23時) (レス) @page50 id: 2128c14dbd (このIDを非表示/違反報告)
むちょ - 尊み(´ω`) ハッピーエンドで心温まりました。 (2022年12月5日 19時) (レス) @page50 id: afeec74a39 (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - お゛っあ゛…神様…尊みでひとりの人間が供給過多で死にました神作品マジでありがとうございます幸せっす本当ありがとうございますっ！！！ (2022年5月29日 16時) (レス) @page47 id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2020年3月7日 13時
