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あたりが蜜柑色に染まっていく。

師範と肩を並べて歩いていれば、後ろからやってきた馬車に、師範が私を引き寄せる。肩に添えられた手を見ては「うへへ」と破顔させた。ニコニコとして師範を見れば、まるで気持ち悪いものを見たかのように顔を歪める。


………あれ?師範、私のこと好きなんですよね??なんでそんな顔してるんですか。



「てめぇの性格はわかっちゃいたが、その面やめろ」

「なんでですか!可愛いじゃないですか!!」

「わかりやすいんだわ。いいか、一つ言っておく」



師範ってば、私のこと「お前は俺の可愛い仔猫ちゃん♡」なんて言っていたのに(言ってません)。怖い形相で私の肩を掴む彼に「はいはい、なんなりとー」と笑顔を向ける。



「俺は、鬼殺隊の仕事に私情は挟まねぇからな。任務中に俺にベタベタすんじゃねぇぞ」

「ななななんですとととと。私がべ、ベタベタするような女に見えるんですか!」

「見える」

「うおおおい」



いやはや、数分前に気持ちを伝え合ったところでもうそんな話になるのか、私はベタベタなんてしない!それよりもイチャイチャしたい!!


頬を膨らませ、師範の前に仁王立ちになれば、私のふくらんだ頬を潰すように掴まれる、ぷすーっと息が口から出ていく。



「それと、他の柱たちに俺たちの関係のことを話したらてめぇぶち殺す」

「あの師範は本当に私のこと好いているんでしょうか。さっきまで恥ずかしがっていた可愛い姿は何処に……」



依然として、私の頬を掴み離さない師範に、「離してくださいよ」と訴える。じっと私を見たまま、どちらかというと睨んでいる…?師範の顔が近づいてきた。


そして、効果音で言えば「ガブリッ」。鼻に走る小さな痛み。顔を離した師範の真顔。そう、鼻を噛まれました。口を開けて呆然とする私を放って師範が歩く。振り返った師範は私にこう言った。


 
「俺と二人きりの時は名前で呼べェ」



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設定タグ:鬼滅の刃 , 風柱 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
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haruna242(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎日楽しませてもらいました!現パロの方にも続いてくれてとても嬉しいです!この作品とても大好きでした!これからも作品を頑張って更新していってください!全部見たいと思います!w (2020年3月11日 1時) (レス) id: 82e23a9053 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!最初から見させて頂きました!もう実弥推しがこの作品で爆発しちゃいましたっ☆(?)この作品を知らない人はぜひ見て欲しい…!!続編更新頑張ってください!待ってます。そして、お疲れ様でした! (2020年3月7日 18時) (レス) id: c37bfaaa1c (このIDを非表示/違反報告)
りついち - 師弟エンドも恋仲エンドも素晴らしかったです。完結おめでとうございます。お疲れ様でした。続編も読ませて頂きます!! (2020年3月7日 17時) (レス) id: 9c40eb9251 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - すっごいキュンキュンしました!完結おめでとうございます!!! (2020年3月7日 2時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
ありんちゅ(プロフ) - はじめまして、完結おめでとうございます、そしていつもときめきをありがとう。いつも心の栄養にさせてもらってます!これからも楽しみに待ちますので頑張って下さい!ありがとうございました。 (2020年3月7日 0時) (レス) id: db8c3d4d7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2020年2月21日 18時

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