俺の継子が可愛い件について【不死川実弥】

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「た、頼もう！！」



ビシッと襖を開けて、師範に向かって言えば、「コイツ頭大丈夫か」というような顔をされた。そのまま師範のところに直進し、開かれている膝の間にちょこんと座る。


そうすれば、何故か距離を取るように師範が後ずさる。出来た距離を埋めるように私もまた踏み出せば、師範が後ずさる。その交互だった。


ムッとなり、師範をそのまま押し倒す。

「てめぇなにしやがんだ」と私を睨む彼に「師範こそ、あんな接吻しておいて何で距離取るようなことばかりしてるんですか」と負けじと睨み返す。



「正直、あんな接吻初めてで驚きました。けど、私は実弥さんに接吻されるたびに飛び跳ねるように嬉しくなります」

「……！」

「私に初めて恋というものを教えてくれました」



そしていつかきっと、実弥さんが私に「愛」というものを教えてくれる日が来るはずだ。後何年生きられるかわからない。けれど、私はこれから先もずっと貴方が許してくれる限りそばにいたい。



「これから先も私の初めては全部実弥さんが教えてくれなきゃ嫌です」



顔を近づけて、軽く接吻を。

唇を離した後に軽く笑って微笑むと、「変態発言いいですか？」と目を見開く実弥さんに問うた。頭が追いついていないのか、なにも言わない彼に勝手に続ける。



「私のこと、いつでも手出して大丈夫ですよ」

「ーーーは？」

「実弥さんの理性を打ち壊し作戦です」

「…………てめぇ、俺がどれだけ我慢してるかわかってんのかァ？」



スルリと太ももに上がってきた私の好きな手に「ヒェッ」と変な声が出た。



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