俺の継子が可愛い件について【不死川実弥】

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「……という接吻です」

「まあ」



ひゃー、恥ずかしい。

こんな赤裸々に話したことないからか、顔が火照っているのが自分でもわかる。果たしてあの接吻はどういう意味だったのだろう。



「Aちゃんは恋って初めて？」

「………師範……あ、さ、実弥さんが初めて、です」



ふふっ、と綺麗に笑う雛鶴さんに見惚れていると、雛鶴さんは「きっと風柱さんは欲張りになってきているのよ」と言った。


師範が欲張り？？そういうのとは無縁の性格していそうな人なのに。むしろ、欲張りになっているのは私なんじゃないだろうか。


接吻してくれるたびに、もっとして欲しいって思ってしまうから接吻されるたびにせがむように首に手を回したりしちゃっているし。いや、うん、欲張りなのは私では？



「風柱さんは特にじゃないかしら」

「え？師範が？」

「だって、自分より5つも年下の子に恋をして、それにAちゃんだもの。可愛すぎて歯止めが効かなくなることあると思うの」

「……歯止め……」



たしかに師範は私のことが可愛すぎるとよく言っている(言ってない)。それでもそんな風に見えないのは私よりもずっと大人だからなのかな。


「触れたいって思うのは変なことですか？」と小さく聞けば、彼女は笑って「変じゃないわ」と言った。でも、私が仮にこんなことを師範に言ったらどうなるんだろう。



「最近思っちゃうんです。実弥さんは私に手を出そうとは思わないのかなって」



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