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「遅い!」

「あ"?!」



俺が良い気分が湯に浸かり、上がってきたところだっつーのに、てめぇは何が遅いだァ。知らねェ男なんざに腰抱かれやがって。


男の腕の中からスルリと抜けたAがそいつらを振り返り、「さっさと散れ!この人怒らせるとすんごい怖いんだから!」とシッシッと手で払う。Aの後ろにたち、男たちを見れば顔を青ざめて走っていった。



「もう遅いですよ!」

「あ?んな遅くねェだろ。てめぇが俺より少し早かっただけだ」

「私が外に出たらもういなきゃダメですよ」

「飛んだ我儘だなァ」



行くぞォ、とAの腕を掴んで次に進む。隣を歩き始めたAが「次はここで」と笑顔で言ってきた。


「実弥さんは私のこと可愛いと思いますか?」と突然に聞いてきたAに、は?と顔を歪めれば不満そうに頬を膨らませる。

俺に可愛いと言わせるつもりなのかコイツは。
「可愛くねェ」と一言言ってやり歩みを再び進めれば、「酷い!!」と背中に飛んできた。



「さっきの人たちは可愛いって言ってくれたのに!もう師範なんて知らなーい」

「……………」

「師範は乙女心をわかったほうがいい!」



好き放題に言い出すAは、100%俺の堪忍袋を爆破させるのが得意なようだ。「師範のおはぎ野郎!!」と謎の悪口を言うAを振り返り、ソイツの首根っこを引っ張って路地裏に連れて行く。


「ギョエエエエエエ」と気持ち悪い悲鳴をあげているAを壁に押しつける。「てめぇは難破されて、挙句野郎どもに腰を抱かれておきながらよく言えるもんだなァ」と睨む。



「だからそれは師範が早く来なかったから、」

「てめぇの隙が多いから声かけられんだろ」



そっぽを向いて俺を見ようともしねぇAに、苛立ってその顎を掴み、露わになっている首筋に吸い付いた。



「?!!」

「……………」

「あ、あの……く、擽ったい……ひっ、……ひゃっ」



そしてそのまま思いっきり歯をたててやれば、Aが「痛い!!!」と声を上げる。



.

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設定タグ:鬼滅の刃 , 風柱 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
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haruna242(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎日楽しませてもらいました!現パロの方にも続いてくれてとても嬉しいです!この作品とても大好きでした!これからも作品を頑張って更新していってください!全部見たいと思います!w (2020年3月11日 1時) (レス) id: 82e23a9053 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!最初から見させて頂きました!もう実弥推しがこの作品で爆発しちゃいましたっ☆(?)この作品を知らない人はぜひ見て欲しい…!!続編更新頑張ってください!待ってます。そして、お疲れ様でした! (2020年3月7日 18時) (レス) id: c37bfaaa1c (このIDを非表示/違反報告)
りついち - 師弟エンドも恋仲エンドも素晴らしかったです。完結おめでとうございます。お疲れ様でした。続編も読ませて頂きます!! (2020年3月7日 17時) (レス) id: 9c40eb9251 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - すっごいキュンキュンしました!完結おめでとうございます!!! (2020年3月7日 2時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
ありんちゅ(プロフ) - はじめまして、完結おめでとうございます、そしていつもときめきをありがとう。いつも心の栄養にさせてもらってます!これからも楽しみに待ちますので頑張って下さい!ありがとうございました。 (2020年3月7日 0時) (レス) id: db8c3d4d7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2020年2月21日 18時

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