俺の継子が可愛い件について【不死川実弥】

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ーーー私にはどんな魅力がありますか？



「お前はよく玄弥がうちを訪ねてきたり、会ったりしたらすぐに報告してきやがる。素直にならねぇ俺がアイツを心配しているのを知ってるからだろ」

「…………」



ギュッと抱きしめられる力が強くなる。

恥ずかしい。それに嬉しい。一つ一つの言葉が心に染み付く。師範の言ってることは全て彼の本心。ちょっと馬鹿にされているのは尺に触るけども、それでも嬉しかった。



「いつからだろうなァ……、てめぇの笑ったつら見たくて任務終わったら急ぎ足で帰っていくようになったのはァ」

「…………私だってそうですよ」



師範がいない屋敷なんてつまらない。

あなたがいたからこそ、今の私がいる。きっと、12歳のあの頃、師範に出会わなくてもどこかで貴方に会っていた。そう確信できるほど。



ーーー知っていますか、師範。

私小さい頃、自分を助けてくれる人と結ばれたいと思っていたんです。落ち込んだ時、そして絶望に壊れそうになった時、……そうなった私を助けてくれたのは全部貴方だった。



「俺はなァ、自分の未来が見えなかった。けど、俺のこれからにお前がいると思えるとなんだって出来る。それぐらいにはお前のこと、好いてんだよ」

「…………あは、あはは……」



同じこと考えてましたね。意見が一致するなんて珍しいですねぇ。


私、前に嫁に行くなら…って想像したことがあるんです。好きでもない人の嫁に行く未来なんて全く見えなかったのに、何故だか師範との未来は簡単に想像出来ちゃった。


もうそんなの答え、出てるようなもの。



「ーーー師範、もし私が師範のこと……ううん、不死川実弥さん、貴方のことを好いていると言ったらどうしますか？」

「このまま抱き殺す」

「じゃあ死なない程度に抱き殺してください」




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「師範に負けないぐらい私も好きですよ」



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