俺の継子が可愛い件について【不死川実弥】

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リクエスト【風柱、猫になる】




そうそれは私と師範が晴れて恋仲になって一ヶ月が経った頃。私は胡蝶様に呼ばれて、蝶屋敷に行った。


蝶屋敷の玄関には師範の下駄があり、いるんだ！と思った私は飛び跳ねながら胡蝶様の部屋に向かった。胡蝶様の部屋にたどり着く前に「ふざけんじゃねェ！！！」と師範の怒鳴り声が響く。



師範め、優しい優しい胡蝶様を怒鳴るなんて酷い男じゃないか。プンスカ怒りながら「何事ですか！女性に声を荒げるなんて！」と中に入っていく。


頭から生える耳、お尻から長く伸びる尻尾。

私は今夢でも見てるんだろうか？停止する私に胡蝶様が目の前で手を振るう。自分の頬を思いっきり抓り、「……痛い」と呟いた。



「………あ、あの胡蝶様？あの人は師範ですか？風柱の不死川実弥ですか？」

「そうですよ」



「えっと、最近私と晴れて恋仲になった私の大好きな人ですか？」

「そうですね」



「私のこと可愛いと思っている師範ですか？」

「それ言いたいだけですか？」



首をブンブン振って我に帰る。

顔から不機嫌さが溢れ出ている師範に、私は近づいた。私が一歩近づくとビクッと反応し、嫌そうに顔を歪める。師範の目の前に行くと私は彼を見つめて、ニタァッと笑った。




「す……すっごーーーーい面白い！」

「…………だからコイツ呼ぶなつったんだよ！！！」

「ぶっ、ぶっははははははははは！」




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