俺の継子が可愛い件について【不死川実弥】

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「さようなら〜、もう会いに来ないでね〜！！」



師範の言動に打ちのめされた雪夜さんが半泣きで帰っていった。手を振って見送ってあげる。偉く上品な馬車に乗って帰っていったぞ。


そして現在師範は湯浴みに行った。

私が「くさい」と言ったら師範は無言で行ってしまった。ちょっと言いすぎたかな、なんて思いつつ居間に戻る。


お茶を飲んで師範が湯浴みから戻ってくるのを待っていると、廊下に足音が響いた。あ！と廊下に出て師範に抱きつく。あ〜、湯上りの匂いだ。好き。



「師範は湯上りの後もその露出ですけど、よく風邪ひかないですね」

「俺は馬鹿じゃねェからなァ」



彼から離れて、居間に先に入る。
ススーッと襖を閉まる音がして、振り向けば師範がいつも開けっ放しの襖を閉めていた。



「ーーーで、Aチャン。てめぇ、俺以外の野郎をここに泊めたって？」

「あ、はい。だって泊めてくれってうるさいから」

「てめぇはまだわかっちゃいねェようだなァ……」



後ろから抱きしめる師範に「へ？」と間抜けな声を出す。もしかして私は師範の逆麟に触れるようなことをしてしまったのだろうか。


カブリッ、耳に立てられた歯。瞬間「やっ…！」と自分でも聞いたことのない声を出す。両手で自分の口を押さえて恐る恐る後ろを見る。


これはやばい。師範の勝ち誇った顔。
手前に回された腕を振り解くことは出来なかった。



「反省するまでやめねェからなァ」

「あ、あの、実弥さん、やややめましょ？」

「名前で読んでも無駄だァ」

「ひゃっ」



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