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*
翌々日
「……ハァ……ハァ……」
女は今日も苦しそうに息をする
「ゴホッ……ゲホッゲホッ……!」
「………死ぬのか?」
「…………死ぬのかもね」
激しく咳をする女の
背中を摩りながら近くにある水を
手渡す
「猗窩座さんは昔は私と同じ人間だったの?」
そんな問いかけに
俺のことよりまず自分の体を
心配しろと思った
「あぁ、そうだ」
「どんな人だったの?」
「…………わからない。記憶がない」
人間の頃の記憶がない
上弦の鬼のほとんどが
人間の頃の記憶がなくなっている
人間の頃の記憶が濃ゆい者は
次々に鬼狩りに首を取られていく
俺は上弦の参だ
より強い鬼になるのだから
人間の頃の記憶なんてどうでもいい
「…………大切な人はいましたか?」
.
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ちひろ(プロフ) - 本気で消さないでほしい、定期的に読んでる小説No. 1 (2020年12月15日 2時) (レス) id: 7c16c151d9 (このIDを非表示/違反報告)
りおり - 切ない…とっても素敵なお話です!猗窩座さん好きです… (2020年10月31日 5時) (レス) id: 0ce86c1008 (このIDを非表示/違反報告)
ぷれえと - うわぁ・・・泣く。 (2020年10月23日 22時) (レス) id: 033e760d76 (このIDを非表示/違反報告)
善炭猗窩推し♪ - 泣きました。猗窩座推し♪恋雪ちゃんも、可愛いですよね!悲しかったけどいい話でした♪あっ関係ないけど小6ですw猗窩座大好きです。 (2020年10月21日 15時) (レス) id: b6d5995114 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 半泣きしましたw (2020年8月2日 8時) (レス) id: b5561a028e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2020年1月14日 18時