死んだお前を喰べよう【猗窩座】

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「こんばんは、猗窩座さん」

「……お前は今日も死にそうな
顔をしているな」




その翌日の夜
再び女のところに行けば
今日も苦しそうに咳をしていた



薬が苦いからもう飲みたくない
という女に、俺は「飲め」という



飲まないと今すぐ
お前の心臓をこの手で貫いてやる



脅すと女は寝床の近くにある
薬に手を伸ばす



息を飲み
薬を口の中に注ぎ入れる女




「…………苦い」



飲み終えるとそう呟く




「猗窩座さんは、鬼さんは
病気しないの？」

「そんなものしない。
怪我をしてもすぐに治る」

「へぇ、羨ましいなぁ」




私も鬼になったら
こんな病気とおさらば出来るのかな


そう言って俺を見つめた女に
「俺はお前を鬼にはしない」と
言葉を放つ



「俺たち鬼は陽を浴びれない
陽さえ浴びなければ数百年と生きる」

「………じゃあ猗窩座さんは
長生きしてるのね」



長生き
その言葉に女は悲しげに笑う




「俺はお前に早く死んで欲しい
お前みたいな女が一番嫌いだからな」

「………そう」




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