俺の継子が阿呆な件について【不死川実弥】

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リクエスト【蟲柱と風柱の継子】
※ネタバレ含みます。たしかもう単行本に収録済みですが、アニメ派の方は飛ばして読んでもらうとありがたいです。ネタバレ覚悟で読んでもらっても良いですが……。




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ある日私は蝶屋敷に向かった。

それは先日の任務で怪我したところを自分で処置したのだが、化膿してしまって痛みが出てきたから。ちゃんと消毒して清潔にしていたはずなんだけどなぁ…と思いつつ痛みに耐えながら蝶屋敷の門を潜る。



いつもは忙しなく蝶屋敷の女の子たち、きよちゃんすみちゃんなほちゃんの小さな女の子三人に、アオイちゃんがすぐに出てきてくれるけどどこかお出かけしているのかいなかった。



カナヲちゃんもいない。あの子は基本的に私や来客が来ても静かだからいるのかいないのか探さないとわからない。最近では炭治郎くんが来たらすぐに出迎えると誰かから聞いた。なんだその差は。嫉妬してまうぞ。



私にしては珍しく蝶屋敷に静かに入る。

いつもは「こんにちはー！」と大声で入って胡蝶様やアオイちゃんに声が大きいと怒られるんだけど、痛いから今日は静かです。



それにしても本当今日は静か。炭治郎くんたちも来てないらしい。だいたいいつもいるからどんだけ怪我して帰ってきてんだよと思っているけど、いないことは怪我なく任務に行っているってことだろう。



胡蝶様の部屋に足を向けていく。
あ、どうせなら驚かせようかなと悪戯心が芽生える。師範以外にそんな心芽生えたの初めてです。胡蝶様おめでとうございます。



どう驚かせようかなぁと驚いた顔の胡蝶様を頭に思い浮かべ、胡蝶様の部屋をそーっと覗いた。するとそこにはやっぱり胡蝶様がいて、何か紫色の粉のようなものが載っている薬紙を両手に口元に持っていっていた。


その姿を見た私は思わず、「え？」と音を立てて中に入っていった。胡蝶様が作るお薬はいつも白い粉ばかり。紫だなんて色的に薬じゃないのは馬鹿な私でもわかる。驚いたようにこっちを見た胡蝶様は咄嗟にそれを隠した。



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