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私を助けてくれた彼に、末吉くんが勘違いを起こし突っかかる。これは止めないと末吉くんの命ないんじゃとハッと我に返り立ち上がる。すると、彼は末吉くんの胸ぐらを掴んだ。



「てめぇ!!こんな女を危ねぇ場所に一人で行かせんじゃねェよ!!死ぬところだったんだぞォ!!」

「ヒィッ!!」



末吉くんに対して、怒りをあらわにしている彼に呆気に取られつつ「あの、私は大丈夫です」と宥めるように彼の腕に触れた。チッと舌打ちをして「てめぇも夜に一人で出歩くんじゃねェ」と言う。


暫くしてやってきた、彼と同じような黒い服をきた人たち。ここであったことを処理する人たちらしい。私と末吉くんは彼らから「鬼」の存在を説明される。



「………おばあちゃんが言ってたこと本当だったんだ」

「え?」



ボソリとこぼす私に、末吉くんが不思議そうに見つめてくる。そういえば、とさっきの彼を目で探せばもういなかった。



「………あの、さっきの人……」

「あぁ不死川様ですか?」

「……しなずがわ…」



助けてくれたお礼を言ってない。

あの時助けてくれた彼は、恐ろしくも感じた。けど、この世で一番カッコいい姿をしていたかもしれない。



「不死川様はもう行かれました」

「………会うことって可能なんですか?私、お礼を言ってなくて…」

「鬼殺の仕事は明日の命の保証がありません。ですので私たちも次会えるかどうか…」

「……そうなんですか……」



もう会えることはないんだなぁとちょっと残念な気分になる。次会えることがあったら、ちゃんと「ありがとう」と伝えたい。



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 風柱   
作品ジャンル:アニメ
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ラズベリー - 面白いです! (2021年2月4日 6時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 最後が、「ええ、そつですよ」になってる、、、? (2020年7月25日 12時) (レス) id: 1d4ed2cded (このIDを非表示/違反報告)
0tt430v325326h(プロフ) - いつも見させて貰っています。質問ですが、過去はどうやって書いているんですか?私も作品を書き始めていますが全く分からない事だらけで… 普通の文字より少し薄いですよね?読んでてとっても分かりやすいんで、私も書きたいと思っていまして、どうか教えて下さい! (2020年5月22日 18時) (レス) id: a0727f11af (このIDを非表示/違反報告)
shinon※*(プロフ) - 何回も書きますがめちゃくちゃおもしろいです(*´ω`*)美桜さんの文章力羨ましいです!更新楽しみにしてます(>人<;) (2020年1月11日 18時) (レス) id: d985354645 (このIDを非表示/違反報告)
お肉 - リクエスト叶えてくれてありがとうございます!!これからも頑張ってください! (2020年1月11日 17時) (レス) id: 74901ad7b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2019年12月25日 18時

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