俺の継子が阿呆な件について【不死川実弥】

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「…………美味しいですね」



一口可愛い。小さく呟いた胡蝶様に、ニカッと笑って「でしょ！」と呟く。少しずつではあるけれど、口にしている姿を見てホッとする。

　

「…………そろそろ成人済みの柱たちが潰れてきましたね」

「え？」



その言葉に柱男性陣が座る方を見る。

そういえばさっきから師範の様子を全く伺ってなかった。……あれ、師範ってお酒飲むんだっけ？漸く目にした師範の様子にキョトンとする。



「…………なんだ普通じゃん」



お酒は案外つよい方なのかな。

顔を赤くさせていない。水柱様は顔赤いし、宇髄さんはもう何本目かわからないぐらい呑んでいて自慢の筋肉を見せつけている。


立ち上がり、師範の横に行く。

「師範ってお酒強いんですね」と言えば、「酒は呑んでも飲まれるなって言うだろうがァ」と言ってお猪口をクイッと口にした。ふーん、と適当に返す。



「ていうか！こっちの方が美味しそうな和菓子もたくさんあるじゃん！」

「たらふく食っておけェ。明日飯食わなくて済むようになァ」

「一日三食しっかり食べないと体持ちませんよ！」



手を伸ばすけれど届かない私を見かねて師範が自分の器に装ってくれる。それを微笑んで受け取り、口にする。うん、美味しい。


私とカナヲちゃん、そして無一郎くんがいたテーブルにあった食事もいいけれど、こっちの食事もなかなかうまいじゃん。これなんて師範好みでしょきっと。後で作った人に味付け聞こう。



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