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無一郎くん、途中で寝ちゃうなんて可愛らしい。まだ寝顔は年頃の男の子だ。なのに、その小さな体でたくさんのものを抱えている。彼の過去だって、いろんなものがのしかかっていただろう。
彼に羽織をかけて、カナヲちゃんと縁側に出て話に華を咲かせる。今年何体の鬼を倒したか言い合う。ほうほう、私の方が多いね。なんて、しょうもない話。
「冷えてきたね。そろそろ中に入ろ？みんなもそろそろ静かになってきただろうし、お開きになるでしょ」
「うん」
柱がいる部屋に戻る。
ニコニコ笑顔を浮かべている胡蝶様の隣に腰掛けて、チラリと彼女のお皿の上を見た。何も乗ってなかったかのようにお皿は汚れひとつない真っ白。
食べてないんじゃ……？と眉を潜める。胡蝶様、見た感じすごい細い。腕なんて掴んで力を入れたらポッキリいっちゃいそう。
「胡蝶様、ちゃんと食べてますか？」
「ご心配なく〜」
「今日のご飯すごい美味しいですよ。今目の前にあるこの豪華なお食事、世の中ではまともに食事にもありつけない人たちがたくさんいるんです。私たちは毎日美味しい食事を頂けて幸せだと思いませんか？」
動物のお肉に、野菜、それらの命を私たちは頂いて命を紡いでいる。胡蝶様のお皿に、お肉とお野菜を乗せて、目の前に置く。
「どんなに辛いことがあっても、美味しいものを食べれば幸せな気分に、……笑顔になれますよ」
あはっ、と微笑んで言うと胡蝶様は少し頬を染めてお箸に手をつけた。
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ラズベリー - 面白いです! (2021年2月4日 6時) (
レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 最後が、「ええ、そつですよ」になってる、、、？ (2020年7月25日 12時) (レス) id: 1d4ed2cded (このIDを非表示/違反報告)
0tt430v325326h(プロフ) - いつも見させて貰っています。質問ですが、過去はどうやって書いているんですか？私も作品を書き始めていますが全く分からない事だらけで… 普通の文字より少し薄いですよね？読んでてとっても分かりやすいんで、私も書きたいと思っていまして、どうか教えて下さい！ (2020年5月22日 18時) (レス) id: a0727f11af (このIDを非表示/違反報告)
shinon※*(プロフ) - 何回も書きますがめちゃくちゃおもしろいです(*´ω｀*)美桜さんの文章力羨ましいです！更新楽しみにしてます(＞人＜;) (2020年1月11日 18時) (レス) id: d985354645 (このIDを非表示/違反報告)
お肉 - リクエスト叶えてくれてありがとうございます！！これからも頑張ってください！ (2020年1月11日 17時) (レス) id: 74901ad7b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2019年12月25日 18時
