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「大変だねぇ、柱たちも」
「うん、でも偶にはこういう日があってもいいと思う」
「カナヲちゃんもしっかりと自分の思い言えるようになったね」
ニコリと笑って隣にいるカナヲちゃんに言う。
前を再び見れば、わちゃわちゃしている柱9人。そう今日は一年に一度、年末に行われる忘年会たる食事会だ。
基本的に柱しか参加出来ないのだが、私とカナヲちゃんは継子だから特別に今ここにいる。とは言っても目の前の柱たちのご飯を用意するのを手伝ったり話相手になったりなんだけどね。
宇髄さん派手にお酒をラッパ飲みしている。
私よりも下の無一郎くんはボーッしている。年少さんだから大人のこういう付き合いは慣れてなさそうというか、苦手じゃないのかな。お子様ランチ出してあげようか????
「ねぇ、A、今僕のこと子供扱いしたでしょ?」
「してないよ無一郎ちゃん」
「ねぇ、バカにしてるでしょ?」
「してないしてない」
ヨシヨシと頭を撫でてあげる。
すると、彼は私の手を払った。なんて子無一郎くん!!反抗期?!反抗期なの?!(お前のせい)
「いつもは懐いてくれてて可愛いんだけどなぁ。弟分みたいで……」
「今のはAが悪いよ」
「ごめんなさい」
宇髄さんに呼ばれて、彼のところに行く。
なんだもうほろ酔い状態ですが、あなたは。奥様方後で呼ばないといけないから潰れないでくださいね。
「お前も飲むか?」
「おい、てめぇ宇髄。Aに酒なんか与えんなよ」
「そういや、Aは酒飲むと泣き上戸になるんだったよなァ」
え、なんですかそれ、聞いたことありませんけど?
というか私お酒飲んだことあるの?あ、でも前に煉獄さんの生家に行った翌日、気持ち悪くなって嘔吐したわ。忘れてた。
「前に父上の酒を誤って飲んだ時すごかったからな!」
「えっ」
「不死川はどこだとずっと泣き叫んでいてな、不死川なんて迎えに来た時風花少女が泣いていて俺に、んぐ!」
師範が勢いよく煉獄さんの口を手で塞いだ。
え!なんだなんだ。気になるじゃん。師範に近づいて、「泣いていた私をみて煉獄さんに何か言ったんですか〜?」とツンツンと突く。そして指を折られた。
「ぎゃァァァァアアア!!!痛い!!!」
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*忘年会シーズン*
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ラズベリー - 面白いです! (2021年2月4日 6時) (レス) id: 87d010c47c (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 最後が、「ええ、そつですよ」になってる、、、? (2020年7月25日 12時) (レス) id: 1d4ed2cded (このIDを非表示/違反報告)
0tt430v325326h(プロフ) - いつも見させて貰っています。質問ですが、過去はどうやって書いているんですか?私も作品を書き始めていますが全く分からない事だらけで… 普通の文字より少し薄いですよね?読んでてとっても分かりやすいんで、私も書きたいと思っていまして、どうか教えて下さい! (2020年5月22日 18時) (レス) id: a0727f11af (このIDを非表示/違反報告)
shinon※*(プロフ) - 何回も書きますがめちゃくちゃおもしろいです(*´ω`*)美桜さんの文章力羨ましいです!更新楽しみにしてます(>人<;) (2020年1月11日 18時) (レス) id: d985354645 (このIDを非表示/違反報告)
お肉 - リクエスト叶えてくれてありがとうございます!!これからも頑張ってください! (2020年1月11日 17時) (レス) id: 74901ad7b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年12月25日 18時