152 ページ6
*
「Aさん食べすぎじゃ……」
「いいのこれぐらい、食べ盛りの年頃なんだから!!食べてないとストレス溜まっちゃうの!!」
汽車での移動中、現在3つめの駅弁を食す。
隣に座っている炭治郎くんがすごい顔で見てくるけど気にしない。なんでこんなイライラしてんの、私。
「ところでAさんは、どうして九州に?」
「あー、お見合いするの」
「え?!」
三つめの駅弁を食べ終えて、手を合わせて「ご馳走さま」と言う。炭治郎くんの驚いた顔に、「実は九州に親戚がいてね」とその話をした。驚きながらも、炭治郎くんは優しい顔で「そのおばさん、Aさんに幸せになってもらいたいんですよ」と。
まあそれもわからなくはない。女としての幸せをつかめ、なんてもしお母さんが生きていてもそう言うだろうし鬼殺隊なんてすぐにでも辞めさせそう。
「結婚なんて考えたことないよまだ16だし」
「そういう善逸はいつも考えてますよ」
「善逸くんは特殊なんじゃない?」
2人して頭に思い浮かべるのは、女の子に「結婚してくれ〜!!」とすがりついてなく善逸くんの姿だった。苦笑いを浮かべつつ、私は真剣に炭治郎くんに聞いた。
「炭治郎くんも私と同じ境遇だし、仮にだよ。遠く離れたとのろに親戚がいて、その人が禰豆子ちゃんを会ったこともない殿方のもとへ嫁がせるって言い出したらどうする?」
「ーーーそれは、頭突きしてでも止めますね」
「いや、それはやめた方がいいよ。相手死んじゃうから」
炭治郎くん、禰豆子ちゃんのこと可愛がりすぎてむしろシスコンだと思う。兄妹愛素敵だけどね〜。いつか禰豆子ちゃんも人間に戻ったら、きっとステキな人が現れると思う。
*
「Aさん?」
「……………」
「(すごい気持ち良さそうに寝てる)」
「…………し、師範………その姿……クフフ……すごいかっこ悪いですね………フフ」
「(どんな夢見てるんだろう)」
*
2582人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めい(元れん☆)(プロフ) - はじめまして!ここまで一気に読ませていただきました!とても幸せな気持ちです本当にありがとうございます!私もこのようにすてきな作品を残せるよう頑張ります、これからも応援しています! (2020年10月27日 0時) (レス) id: fb108a381a (このIDを非表示/違反報告)
koyuzuki0627(プロフ) - 夢主ちゃんも不死川さんも可愛いですね〜読みながらしWWWなずWWWWWWがわWWWさんっWWWWWWってなることが多かったです私は恋愛オチが良いです (2020年2月3日 1時) (レス) id: a9af658367 (このIDを非表示/違反報告)
ハミイ(プロフ) - 師弟オチもいいですが、私は恋愛オチの方がいいです!! この小説とても面白いので、いつも更新楽しみにしています!!応援しています!! (2019年12月25日 0時) (レス) id: 8cc530c36f (このIDを非表示/違反報告)
い ち ご ミ ル ク(プロフ) - 師弟もいいですが、やはり恋愛オチの方が私は好きです。これからも頑張ってください! (2019年12月25日 0時) (レス) id: 49aff0a89f (このIDを非表示/違反報告)
あり - いつも楽しみに読ませて貰ってます!師弟オチでお願いします! (2019年12月25日 0時) (レス) id: 5ec8350380 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年12月8日 18時