俺の継子が喧しい件について【不死川実弥】

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『俺の稽古は厳しいぜィ』




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「もうやだぁぁああああああ！！！ぎぃやああああああ！！！！」

「休憩してんじゃねぇクソガキィ！！」

「死ぬ！！もう死んじゃう！！」



毎日毎日地獄の鍛錬。

次の日絶対息してない、安らかな眠りについてんよと毎回思うぐらい一日の鍛錬量が多くそして辛い。それでも、力は徐々についていると自覚してきていた。



厳しいというか「殺す」と脅し混じりの鍛錬だけど、時折くるアメが優しすぎてなかなか調子狂います。



「あ、師範おやつの時間です。おはぎ買ってきてるんで食べましょうよ」

「………そんな時間かァ。休憩にする」

「やったー」



おはぎをしっかり用意していれば、3時には必ず休憩くれる。縁側で二人並んで食べていると、先に食べ終わった師範がどこかに消え、その隙に横になる。


疲れたぁと目を瞑っていると、さっきの稽古で出来た傷がひんやりとしみる。目を開けると師範が目の前にいて、私のその傷に塗り薬を塗ってくれていた。こういうところです、憎めない。



「ありがとうございます」

「胡蝶がくれたもんだからなァ、よく効くぜェ」

「じゃあ師範の口の悪さもお口に塗ってれば効くんでしょうか」

「………ナメてんのかてめぇ」



私の口を摘む彼に、ウヘヘと笑うと師範はフッと鼻で笑った。



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