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「じゃ、生きてたら次どこかで会おうね!」
「はい!気をつけて帰ってください……って、前見てください!!」
「グガッ?!」
駅で炭治郎くんにブンブンと手を振り、前を見ずにいれば柱に顔面をぶつけた。おおっとここで痛みに泣いてる暇はない。我慢しつつ、またバイバイと手を振って走る。
走って走って走りまくる。
結果的に一週間も九州に滞在してしまった。これじゃあ師範は私がいないあまり寂しさでドロドロに溶けて昇華しているかもしれない。九州限定のおはぎを片手に全集中の呼吸で急いで帰る。
屋敷の門を潜り抜け、玄関ではなく庭の方に回る。そのまま居間のある縁側に走っていけば、居間の方で頬杖をついてお茶を飲む師範がいた。
「しはーーーん!!ただ今、A戻りました!」
ニヒッと笑って帰った来たことを伝えれば、こっちを見た師範はニッと笑って「でけぇ声だなァ」とおかえりと言ってくれた。その優しい表情に、やっぱりこの人じゃなきゃ、と何かが突かれ気分になる。
「師範、これお土産です。おはぎ!」
「おぉ、どうだったよ」
草履を脱ぎ捨てて、縁側に登って四つん這いで師範のところに向かう。彼に渡すと早速中身を開けていた。どんだけ好きなの。
「実は途中ブチギレて向こうが私はないってなったんですけど、なんと最悪にも雑魚鬼が出まして、その人助けたら求婚されました」
「………は?」
「でも、ちゃんと丁重に断りしました。私は師範と一緒にいたいので!」
親戚のばあさんは納得したのかよ、とことの本題を聞いてくる師範に、「怒らないでくださいね」と事前に言って師範を恋仲だと言ったことを白状した。
「誰が誰の恋人だァ?」
「グェェェェッ」
「んなこと言った口はこの口かァ?」
結果、半殺しにあいました。
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めい(元れん☆)(プロフ) - はじめまして!ここまで一気に読ませていただきました!とても幸せな気持ちです本当にありがとうございます!私もこのようにすてきな作品を残せるよう頑張ります、これからも応援しています! (2020年10月27日 0時) (レス) id: fb108a381a (このIDを非表示/違反報告)
koyuzuki0627(プロフ) - 夢主ちゃんも不死川さんも可愛いですね〜読みながらしWWWなずWWWWWWがわWWWさんっWWWWWWってなることが多かったです私は恋愛オチが良いです (2020年2月3日 1時) (レス) id: a9af658367 (このIDを非表示/違反報告)
ハミイ(プロフ) - 師弟オチもいいですが、私は恋愛オチの方がいいです!! この小説とても面白いので、いつも更新楽しみにしています!!応援しています!! (2019年12月25日 0時) (レス) id: 8cc530c36f (このIDを非表示/違反報告)
い ち ご ミ ル ク(プロフ) - 師弟もいいですが、やはり恋愛オチの方が私は好きです。これからも頑張ってください! (2019年12月25日 0時) (レス) id: 49aff0a89f (このIDを非表示/違反報告)
あり - いつも楽しみに読ませて貰ってます!師弟オチでお願いします! (2019年12月25日 0時) (レス) id: 5ec8350380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年12月8日 18時