俺の継子が喧しい件について【不死川実弥】

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「こら、Aちゃんそれ持って行っちゃ危ないでしょ！」

「大丈夫、護身用だから」

「ダメよ女の子やけん！私が預かっておくわ」



日輪刀を没収された。

まじかよ、と私の手からすっぽりとなくなった日輪刀に適当に愛刀鶯餅とつけていた名前を呟いた。


炭治郎くんはこの辺の調査に向かい、私はおばさんとともにこの町の近くにあるちょっといい料亭に。

料亭ってことは美味しいものが食べられるのかな。それだけは来てよかった。


相手の人がやってきて、顔を合わせる。
うん、普通だね普通。師範の方が絶対強いし頼り甲斐があるよ、うん。君不採用。



「初めまして、風花Aです」

「こちらこそ初めまして、菊池雪夜です」

「どうも」



相手の親と顔も合わせ、いろんな話をおばさんとその相手の親がしている。私は運ばれてきた食事を無心で食べていた。この味付け美味しい。どんな調味料使ってんだろうか。師範も好きそうな味だ。


師範、今頃なにしてんのかなぁとどっちの方向なのか全くわからんけど、適当に師範がいそうな方向を眺めていた。



「二人でお庭でも散歩してくれば？」

「そうですね、Aさん行きましょうか」

「(ま、まじか)」



ご飯の途中だぞ私。

断れない雰囲気に、お箸を置いて腰を上げた。
手を貸してくれた雪夜さんに、礼を言って二人して庭に出た。



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