俺の継子が可愛くねぇ件について【不死川実弥】

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「あっ、師範！！！」

「？！」



蝶屋敷に戻ってきた師範に思いっきり抱きつく。やっとこさ元に戻った私を見て、驚きを隠せていないらしい。そして、いつも通り頭を叩かれ引き剥がされた。



「どうやって元に戻ったんだァ」

「あぁ、それはかくかくしかじかで」



事細かく説明をすれば、納得したのかため息をつかれた。あれ、私ため息つかせるようなことした？叩かれた頭が痛くて、涙目になりながら「痛いよ」と言っていると師範がいきなり目線を合わせてきた。



「おい、泣くなァ………な？」

「えっ」

「…………は？」



いやいやこっちが驚きですよ。

涙目というか半ば嘘泣きに近いのに、師範ってば本気にして頭撫でてめちゃくちゃいい顔しましたよ。


瞬間、顔を赤くした彼に、思わず吹き出してしまう。「ぶふーっ」と笑いを堪えきれずにいると、師範は私の顔を鷲掴みにし、そのまま床に叩きつけた。



「い、痛ぁぁあぁあああああああい！！！！なにするんですか！！私はただ嘘泣きをしただけじゃないですか！！！」

「てめぇがいきなり元に戻ってるから悪ィんだろうがァ！！！さっきのは忘れろクソガキィ！！！！」

「ぎゃあああああ痛い！！また叩くことないでしょう！！」



1やられたら100やり返す。風花家の仕来りだ。叫びながら、師範に突進し腰の刀に手を添えた。あれ、私刀持ってない。



「クソがァ！！」

「ギャフン！！」



師範に背負い投げされた。



＊一週間小さな夢主を世話していたのでついそれが出てしまい、顔を赤くしていたら可愛いですよねぇ。本人、夢主気絶させてでも忘れさせそうだけど。

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