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しばらくして戻ってきた師範の手には以前胡蝶様からいただいた塗り薬があった。それ効き目いいんだけど無駄に臭いんだよね。とりあえずの応急処置としてそれを塗り、胡蝶様のいる蝶屋敷に連れて行くつもりなのだろう。



「師範が優しすぎて逆に怖いです」

「黙って目閉じろォ」

「いや、まじで怖い」

「目潰すぞ」



はい!と返事をして目を閉じる。閉じると言うよりかはきゅっと目を瞑った。師範の手が私の顎をクイッとあげる。いや、なんか妙に緊張してきたよ。なんで師範相手に緊張してんの??


私の顔の傷に師範の指が触れた。傷の上を薬の乗った指が綺麗になぞる。くすぐったい。師範は今どんな思いで私の傷の手当てをしてくれてるんだろう。


いつも私に傷の手当てをしてもらっている時、どんな気持ちを抱いているんですか?

いくつも出てくる質問を心に収める。



「終わったァ」

「……ありがとうございます」

「さっさと胡蝶のところに行けェ」

「はい」



傷に塗り薬と保護シートを貼ってくれている。
鏡で見てみると意外に綺麗に手当てされていて、案外器用であることを悟ってしまう。これ私がやるより器用なんじゃない?



「こんなに綺麗に出来るなら普段から自分でなさってもいいんじゃないですか?」

「……黙ってさっさと行けェ!」

「はいいい」



怒鳴られ、慌てて屋敷を出る。

いやはや、あんな怒んなくても素直に言ってくれればいいのに。それにもしても本当にーーー。



「調子狂っちゃいますね」



胡蝶様のいる屋敷に行くと、第一声にそう言った。



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 風柱   
作品ジャンル:アニメ
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紅梨 - なんか不死川さんの優しさがにじみ出てました!あと、不死川さんの継子を想像したりして読みました。すごく微笑ましい話ですよねーww (2020年3月15日 19時) (レス) id: e55b1dd1f6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 美桜さん» 態々御返事していただきありがとうございます!採用していただき感謝感激です!!これからも更新無理しない程度に頑張ってください。応援してます。お身体にはお気をつけて! (2019年12月16日 4時) (レス) id: 6250b56f0b (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 白夜さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってすみません。タイトルネタ採用させていただきました!これからもよろしくお願いします! (2019年12月15日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - となさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなってすみません。何回も読んでもらえて嬉しいです。これからも頑張ります!! (2019年12月15日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 結夢さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってすみません。指摘ありがとうございます。疲れのせいで間違えました(言い訳)これからもよろしくお願いします (2019年12月15日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2019年11月23日 13時

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