142番外編 ページ45
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「じゃァ、この問題わかる奴ァ」
「はいいい!!!!」
数学の時間。
この時間だけは唯一起きている。他の授業は基本睡眠学習だ。黒板に書かれた奇妙な文字の数列を見て、手を挙げた私に隣の席の炭治郎くんが心配そうな眼差しを向けた。
「前に出て解けェ」
「ふっふっふっ、こんなもん私の手にかかればイチコロですよ先生」
「黙ってやれ」
椅子から立ち上がり、黒板の前に立つと真っ白いチョークを手に持った。そして、その問題とやらをじっくりと見つめチョークで黒板に書いていく。
「……………出来ました」
「最後のやつ余計だァ」
「先生好きでしょ?今日も幸せそうに食べてたじゃないですか〜」
そう言って回答の後に書いたおはぎの絵は簡単に黒板消しで消されてしまった。あっ!!と叫ぶも、先生は「さっさと席に戻れェ」と睨んでくる。
「ちぇっ、あの時の先生可愛かったのに〜」
席に戻ると、頭に大きなコブができていた。
炭治郎くんが「大丈夫か?」とそのコブを優しく撫でてくれるけれど、君今出来立てホヤホヤのコブ触らないでくれ。すごい痛いんだよ。
授業中、ずっと先生を見ていると、途中で目があってブンブンと手を振った。すると、先生は中指を立てる。それいいんですか、先生として。
「よし、最後に小テストをやる」
先生のそんな言葉にクラス中がどよめく。点数低ければ放課後に不死川先生による補習があるからだ。
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紅梨 - なんか不死川さんの優しさがにじみ出てました!あと、不死川さんの継子を想像したりして読みました。すごく微笑ましい話ですよねーww (2020年3月15日 19時) (レス) id: e55b1dd1f6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 美桜さん» 態々御返事していただきありがとうございます!採用していただき感謝感激です!!これからも更新無理しない程度に頑張ってください。応援してます。お身体にはお気をつけて! (2019年12月16日 4時) (レス) id: 6250b56f0b (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 白夜さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってすみません。タイトルネタ採用させていただきました!これからもよろしくお願いします! (2019年12月15日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - となさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなってすみません。何回も読んでもらえて嬉しいです。これからも頑張ります!! (2019年12月15日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 結夢さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってすみません。指摘ありがとうございます。疲れのせいで間違えました(言い訳)これからもよろしくお願いします (2019年12月15日 20時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年11月23日 13時