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数日後私は母に呼ばれて五条家に向かった。
お母さんはいつものように笑って私におかえりと言ってくれた。ここ数日、使用人の母の子に生まれたことを何度も悔いていた私はお母さんに向ける顔があまりなく感じていた。
「ただいま」
お部屋で待っててと笑顔の母に、中学まで母と一緒に寝泊まりをしていた部屋に行った。相変わらず綺麗にしてあるその部屋。
お母さんは本が好きだ。
たくさん本を持っていて、よく悟くんもここに来ては本を読んでいた。一つ手に取ってパラパラと捲る。
はらりと落ちた写真を手に取ってみると、そこにはまだ小さな私と母と……、誰?知らない、男の人だった。だけど、顔をみてズキッと頭が痛んだ。
「A?」
「あ、うん、なに?」
急いで本にそれをしまい、本棚に戻す。
戻ってきたお母さんと会話をした。どうやらもうすぐ修学旅行があるからお小遣いを渡したかったらしい。
悟くんの使用人と言っても、私はすでに五条家を出ているから給付金を貰ってはなかった。だけど、悟くんに呼ばれれば、昔からの癖で使用人をしていた。謂わば無賃金の使用人だった。
「そういえば、悟様と最近どうなの?」
「………普通、かな」
「ごめんね、A。貴方が好きなように出来ないのお母さん、ちゃんとわかってるから」
それはどんな意味を持って私に伝えてきたのか。
お母さんは悟くんが高専に入学することは前から知っていたけれど、悟くんに口止めされていたことを漸く打ち明けてくれた。
知ってたよと苦笑いを浮かべて。視線を下に下げた。そのせいで視線に映ったお母さんの手。そこに光る輪っか。
「…………あれ、お母さん、そんな指輪、してたっけ?」
「こ、これは、違うの」
隠すように左手の薬指のそれを外したお母さん。特に気にも留めなかった。そんなことよりも、今は悟くんのことで頭がいっぱいいっぱい。
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沙羅(プロフ) - お疲れ様でした!完結おめでとうございます(^ω^)長い間読ませていただきました。番外編楽しみにしてます!甘々な展開、期待しております! (2021年4月19日 22時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
踊る宝石(プロフ) - はじめまして!本当にこの作品大好きです。番外編がこれから少しあるんですかね?更新楽しみにしてます! (2021年4月19日 1時) (レス) id: 7183f6d526 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 美桜さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月14日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
飼口(かいぐち)(プロフ) - 一人称が僕になってる…!てことは夏油はこのときにはもう…? (2021年4月13日 21時) (レス) id: 57441fdd79 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 美波さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟でお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。楽しみにしてます。 (2021年4月6日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2021年4月4日 19時