検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:216,812 hit

59 ページ16

*



「ーーーで、仲直りは終わったのかな」

「まあな」



しばらくの間外に出て戻ってきた。

部屋をもう一つ取ろうとしたが、残念ながら予約でいっぱいだった。仕方なしに部屋に戻ると、Aちゃんと仲直りしたらしい悟がニコニコと笑顔でで迎えてくれた。


その様子だと本当に仲直りが出来たみたいだ。
不意に悟の口が目に入り、目を見張った。口の端、薄赤い紅が付いている。そして、中に入った私はそこにいるはずのAちゃんを目にした。Aちゃんの口につけてあるリップがよれては少し落ちている。



「悟、Aちゃんの嫌がることしたんじゃないだろうね?」

「は?するわけねぇだろ」

「じゃあなんでAちゃんの口紅よれてるんだい?」

「キスしたに決まってるからだろボケたか?」



悟はAちゃんの座るベッドの横にボフッと体を沈めると、「それとコイツ今日から使用人じゃなくなったから」と改めて彼女を紹介した。それは「使用人」ではなく、「恋人」という関係で。


ぺこりと頭を下げるAちゃんに、「悟にまた命令されたんじゃないの?」と一応念を押して聞いてみた。横で顔を歪める悟を無視して返答を待つ。



「……わ、私が悟くんにお願いしたんです。使用人、辞めたいって」

「ふーん、良かったね。おめでとう、Aちゃん」

「俺にはおめでとうないわけー?」

「悟、ちゃんと彼女を守るんだよ」

「わかってら」



Aちゃんに、「はい、荷物」とキャリーケースを渡す。「えっ、いつのまに?」と驚く彼女に笑顔を浮かべてさっき、と。結構怪訝そうな顔で君の学校の先生に見られたよ。まああの悟が前に言っていた同級生が気を利かせてくれたおかげ容易く荷物を回収できた。


荷物を受け取ったAちゃんと悟にもう一つ報告。



「部屋、もう一つ取れなかったから帰りまでここで三人で泊まることになるよ」



.

60→←58



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (331 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1548人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 高専   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙羅(プロフ) - お疲れ様でした!完結おめでとうございます(^ω^)長い間読ませていただきました。番外編楽しみにしてます!甘々な展開、期待しております! (2021年4月19日 22時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
踊る宝石(プロフ) - はじめまして!本当にこの作品大好きです。番外編がこれから少しあるんですかね?更新楽しみにしてます! (2021年4月19日 1時) (レス) id: 7183f6d526 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 美桜さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月14日 21時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
飼口(かいぐち)(プロフ) - 一人称が僕になってる…!てことは夏油はこのときにはもう…? (2021年4月13日 21時) (レス) id: 57441fdd79 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 美波さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟でお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。楽しみにしてます。 (2021年4月6日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2021年4月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。