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不死川の継子と手合わせをし、焼き芋が出来上がったのを確認し一人で焼き芋を食べているといつのまにか時間が過ぎていた。
おっと、Aにもこの出来立てホヤホヤの焼き芋の美味しさをわかってもらわねばならなかった。風花少女はどこだろうか、さっき手合わせをしAが力尽きた場所に行ったが彼女の姿はない。
「む……?」
屋敷の中に入り、居間に行くと寝ているAと父上を発見した。Aに近づけば、父上に「寝かせてやれ。疲れてるんだろう」と言われる。たしかに、俺との手合わせでかなり苦戦していた。
これは不死川を呼んだ方が良さそうだ。鴉を使わせ、不死川にAを迎えに来させるように手配する。そして、さつまいもの味噌汁のいい匂いが鼻を擽り、千寿郎のいる水屋へと行く。
「兄上、もうすぐ出来上がります」
「む!千寿郎は料理がうまいな。俺は火加減が分からなすぎていつも焦がす!」
「兄上、つまみ食いはダメですよ」
「むむむ」
暫しの間、千寿郎が料理をしている姿を眺めていると「師範〜〜!!!」とAの声が聞こえてきた。大きすぎるその声に、二人してビクッと反応した。
何事かとAのいる居間に迎えば、父上はおらずさっき父上が呑んでいた酒のお猪口がAの前に置いてあった。
「師範はどこですかあああああ」
「A、まさか父上の酒を呑んだのか?」
「うぁぁああああん、師範どこぉ……!!」
これではまるで幼子だ。
どうやら風花少女、酒を含むと泣き上戸になるのか?それにしても、酔って不死川に会いたがるとは本当に君は不死川が大好きなのだな。
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名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» あ、出来ればぎゆさん相手のさねみさんの対応とか…… (2019年11月22日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» いつも楽しく読ませていただいております!ななふと申します!いきなりすみません!助けてください!さねみんのキャラが掴めません!書き方のコツとか教えていただけませんか…? (2019年11月22日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 霞さん» コメントありがとうございます!素敵と言ってもらえて嬉しいです。こちらこそ体調管理気をつけてください!! (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです。あまり他作者さんの不死川さん小説読まないので自給自足してます笑更新は平日3話、休日3〜5話目安を目標にやってるんで!ニヤニヤしてもらえて嬉しいです〜! (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
霞 - 初コメ失礼します。素敵なお話ですね!すっかり気に入ってしまいました…!これからも楽しみにしてます!寒くなってきたのでお体に気をつけて頑張って下さい! (2019年11月20日 23時) (レス) id: da4e88d22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年11月9日 8時