俺の継子がクソな件について【不死川実弥】

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「……………瓜三つ……？」

「何のことだ！」



煉獄家。

でっけぇお屋敷だなァおい。家の中に案内されて、縁側にいた煉獄さんのお父様。ポンポンポンと三人を並べると瓜三つになる。いやはや、この家系の遺伝子恐るべし。


あんなにそっくりのなのに、親子仲は良好とは言い難そうだった。何かあったのかな、と思ったけれど千寿郎くんの悲しい顔を見たら聞けなくなった。



「それで、Aはなぜまだうちにいるんだ？」

「まるで早く帰れって言われてるみたいで傷つきました」

「手合わせしないか？」



私の言葉スルーですか。

千寿郎くんがさつまいもで何か料理を作ってくれる間、煉獄さんはそう誘ってきた。手合わせだから隊律違反にはならない。けど、柱と手合わせかぁ。師範よりかは優しそうだけど、怖え〜！！


というか私今日は日輪刀持ってきてないし、服装も服装だからやるには少し難しい。「こんな服ですし、刀持ってきてないですよ」と言えば、彼は服を貸してやると言った。


まじかー。
稽古用の袴とは言え、男物の袴は初めてだ。やだ、煉獄さん私の初めて奪ったわね？！というか、煉獄さん本気出してきそう。



「それじゃあ行くぞ、A！！」

「声でかいです」

「炎の呼吸伍ノ型炎虎」



いやいやいや技使うの早すぎではないですか？！
私なんの心の準備もできてませんでしたけど。ひぇー！！！ギリギリのところで避けることは出来たけど、木刀なのに呼吸で少し炙られた。



「次行くぞ！！炎の呼吸、」

「だから声がでかいって言ってんじゃん！！！！
風の呼吸陸ノ型 黒風烟嵐」

「っ！！」



いきなり柱に技打ち込まれる下の階級の身にもなれってんだ！！！



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