俺の継子がクソな件について【不死川実弥】

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「…………………」

「なんだてめぇ！」



私の目の前にいるちっこい男の子。

パチクリと瞬きをしながら、顔を上げお館様と宇髄さん、そして他の柱たちを一回転しながら見た。柱の中に師範の姿はない。

あれれ、可笑しいなぁ。



「………………っつーことで後はよろしく頼んだぜ」

「あの宇髄さん、ことの流れ全く持ってわかりません」

「こいつが派手に不死川だ」

「馬鹿で頭の悪い私にもわかりやすく言っていただけませんか？さっきから意味不明です。全く持って理解できない」



宇髄さんに代わって胡蝶様がわかりやすく丁寧に教えてくれた。なんで一緒に行動していた宇髄さんじゃ伝わらなかったんだ。



「…………つまり不死川さんは今回の任務先にいた鬼に血鬼術をかけられ、子供の姿になってしまったんです。術が切れるまでには遅くとも一週間かかる、というわけです。ですよね、宇髄さん」

「派手にそうだ」



さて、質問です。現在私の顔はどんな表情でしょうか？答えは、かの有名な外国の絵画「叫び」に写っているあの人の顔と同じだ。


柱の皆さん私を見て、引いている。いや、引かないで。師範がこんな姿にされてしまって、平然としてられる継子がいるだろうか。



「……………っふ、あははははははははは！！！！」



突然笑い転げる私に、柱たちは「？！」だ。

お館様も「どうしたのかな？」と首を傾げている。仕方ないだろう。だってこんなの、こんな姿になってしまった師範なんてめちゃくちゃにウケるじゃないですか。



「てめぇ何笑ってやがる！」

「ーーーはぁっ、あぁ、師範………それ一生の恥になりますね………今後の弱みとして使わせて頂きます」

「はぁ？！何言ってんだよ！」



ポカスカポカスカと足元で私の足を叩く蹴るを連続する彼を無視して「状況は皆さんにとっては最悪、私にとっては最高だということはわかりました。とりあえず柱の皆様、苦笑いはよしてくださいな」と述べ。



「このちっちゃな師範の面倒を継子である私が見ろ、という訳ですね。任せてください。師範の面倒は見慣れてますので」



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