俺の継子がクソな件について【不死川実弥】

64番外編 ページ16

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「しぇあいずぽっきー……」



アイツ頭本当に沸いてんじゃねぇのか？

部屋の真ん中で体育座りをし、呪いのように同じ言葉ばかりを呟いている。ある意味怖い女だ。ありゃァ、役人が見たら連れて行かれるほどだ。



「しぇあいずぽっきー……」

「…………」

「ああああああ！！！！こうなったら他の野郎と絆深めてやろうじゃねぇか！！！！」



急遽大声を出したAは立ち上がると颯爽と部屋を出て行った。なんなんだアイツは。そもそも誰がアイツにあんな変なことを教えやがったんだ(※宇髄)。


嫌な予感がし、その後をついていけばAは竈門と黄色い頭と猪頭に出会っていた。Aは走って奴らに近寄り「しぇあいずぽっきー！」と叫び始めた。

おい、おめぇ、明らかに変質者だ。三人ともビビってんじゃねぇかァ。



「Aさん？」

「私と絆を深めよう」

「え？」



あの馬鹿女は、あろうことかポッキーを咥えると竈門の肩に両手を添えた。その光景にくそ汚ねぇ高温を出す黄色頭。ガチガチに固まっている竈門に、Aは続ける。



「………………てめぇ、後輩相手に何やらかしてんだァ」

「…………あ、師範」



竈門が覚悟を決め、Aの咥えているポッキーに噛み付こうとした寸前に、Aの襟首を掴む。驚いたのか、咥えていたポッキーが折れる。


そのまま引きずって帰れば、「じぇ"あ"い"ずぼっ"ぎー」とずっと言っていた。コイツは本物のバカだ。


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