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お屋敷の近所に住むおばあさんにたくさんのさつまいもをもらった。大量にありすぎる。さつまいもの味噌汁、大学芋、さつまいもの甘露煮、いや、さつまいも料理だらけになると師範がブチ切れてしまう。
「って事で炎柱様のところに行って参ります!!」
「行って来い行って来い」
シッシッとまるで追い払うような仕草に私はムッと頬を膨らませた。その場で地面をちょこちょこと蹴って「師範は私が他の柱様に会うの嫉妬してくれないんですかぁ?」と可愛く言ってみる。
期待していると、彼は「するわけねぇだろ馬鹿か、てめぇは」と私に見向きもしなかった。
「そうですか」
プンスカ怒りながら、屋敷を出る。
炎柱、煉獄さんはお屋敷にはおらず実家に帰っていると聞き、ここから近いとわかったので行くことにした。
全く、師範は私のこと可愛くて仕方ないから嫉妬に塗れてると思ってたのに。もう師範なんて知らない。この際ほかの柱の継子にでもなってみようかな。
以前煉獄さんの生まれ育ったところを聞き、やってきたのはいいけれど完全に迷った。ここはどこだ。私は誰だ。あ、風花Aだ。
「うああああああ、煉獄さんんんんんどここここここここ!!!」
人知れず、叫んでいると「あのどうかされましたか?」と声をかけられた。変質者だと思われたのか、ひどく困ったように眉を下げる男の子に、私は目ん玉が飛び出た。
「煉獄さん?!!何ヶ月か見ない間にすごく、すごく小さくなって……!!何があったんですかぁぁあああ!!!」
「…………ワァワァ」
彼の体を激しく揺さぶっていると、「む!Aではないか」と炎柱煉獄杏寿郎の声が目の前のちっちゃな煉獄さんの後ろから聞こえてきた。
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名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» あ、出来ればぎゆさん相手のさねみさんの対応とか…… (2019年11月22日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» いつも楽しく読ませていただいております!ななふと申します!いきなりすみません!助けてください!さねみんのキャラが掴めません!書き方のコツとか教えていただけませんか…? (2019年11月22日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 霞さん» コメントありがとうございます!素敵と言ってもらえて嬉しいです。こちらこそ体調管理気をつけてください!! (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです。あまり他作者さんの不死川さん小説読まないので自給自足してます笑更新は平日3話、休日3〜5話目安を目標にやってるんで!ニヤニヤしてもらえて嬉しいです〜! (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
霞 - 初コメ失礼します。素敵なお話ですね!すっかり気に入ってしまいました…!これからも楽しみにしてます!寒くなってきたのでお体に気をつけて頑張って下さい! (2019年11月20日 23時) (レス) id: da4e88d22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年11月9日 8時