俺の継子が煩ぇ件について【不死川実弥】

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「死ぬかと思いました。生きててよかった！」



……チッと盛大に舌打ちをした彼。

この前負傷した箇所の包帯を新しいものに取り替えて、バシッとできましたよと叩いた。すると、ものすごい勢いでそれが帰ってくる。拳が帰ってきたのです。



「蝶屋敷に行ってたのかァ」

「はい。師範はいっぱい怪我して帰ってくるので包帯がいくらあっても足りません」



珍しく黙り込んだ師範に、「お礼言ってくれてもいいんですよ？」とムフフと見やる。すごい顔で睨まれたのでお口にチャックをしておきます。



「…………いつも悪ぃな」

「……！私は師範のためならえんやこらです」

「そうかよ」



こんな師範は稀の稀すぎる。
貴重な日になりました。ありがとう、お天道様。



「胡蝶はいたのかァ？」

「ご不在でしたがアオイちゃんに頼んだら用意してくれました。あと、竈門炭治郎くんたちにもお会いしましたよ」



「師範が頭突きされた少年の！」と付け加える。

コメカミをピクリと反応させた師範に、彼らとお話したことを話せば、今後二度とあいつと関わるなと言われた。ひぇ〜、怖いねぇ。



「頭突き喰らっただけで可愛い継子にそんなパワハラみたいなこと言わなくても」

「うるせぇ、てめぇは師範の言う通りしてろォ」

「はぁ、ほんと気難しい人ですね。めんどくさい」

「てめぇその態度はなんだァ」


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