俺の継子が煩ぇ件について【不死川実弥】

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ボロボロと涙を流し、そして、鼻水をダラダラとだらしくなく垂らす。俺の着物にすがりつくその姿はまるで別れを惜しむ哀れな女だ。いや、周りの目がいてぇよ。

完全に俺は引いている。



「じばん、わだじじばんのごどだいずぎでず。だぶんっでいゔがぜっだいじばんもわだじのごどだいずぎなばずなんでず」

「何言ってんのかわかんねぇよ」



号泣してるのはわかるが、濁点つけすぎてわからねぇ。お前は3歳児以下か。



「継子じゃないなんて言わないでくださいよよよよよよよよよよ。師範んんんんん。うわああああん。師範も十分悪いけど、私も1%ほど悪かったから、許してくださいいいいいい」



泣きわめくAを引きずって屋敷の敷地内に連れてはいる。てめぇのその言葉、解せば俺が99%悪いってことななってるぞ。殺すぞ。


…………まあだが、コイツがこんなに泣くのは珍しい。泣いていたと言えば、家族を殺されて泣いていないコイツの頭を撫でてやった時にすげぇ泣いてたことだ。


ため息を落として、Aの頭を撫でてやる。「俺も悪かったな」と言って、帰ってこいと言うとAは顔を上げた。そしてーーー。



「わかりました。では」

「………………」

「やったー！我が家だー！！」



流していた涙と鼻水を瞬時に止めて、屋敷の中に走って入っていく。あれだけ散々泣いていたのにどう言うことだ。

ふざけんなァ。


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