俺の継子が煩ぇ件について【不死川実弥】

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ほら見てよ、3日で完治だよ。私の体の中どうなってんの。すごすぎじゃね？全集中四六時中やってるとこうも回復スピードアップしちゃうの？



「…………っ」



最後だと言われて注射打たれてきました。
現在泣いています。すごく痛かったです。師範に殴られるよりも痛いです。



「Aちゅあ〜ん！！」

「近づくな」

「ぶべらっ！」



背後から抱きついてこようとしてきた善逸くんの頬を叩く。ごめん、わざとじゃない。本当は君の首に向けていたんだけど、失敗したよ。



「そういう辛辣なところも好き……」

「私、しつこい男嫌い」

「俺はめちゃくちゃ好き」



涙を流している私を見て、善逸くんは「どうしたの？！」と手を握ってくる。誰彼構わず女の子なれば手を取るのやめたほうがいいよ。


どこか痛むの？！と私の腕を掴んだ善逸くんに、「うわあああん」と泣き叫ぶ。こいつありえねぇ。注射針が刺さったところを押さえやがったぞ。しかもかなり強い力で。くそ痛い。



「馬鹿馬鹿馬鹿ー！！！あああああ痛いいいいあああああああああああ！！！！」



今時子供でもこんな泣かないと思うぐらいオーバーに泣き叫ぶ。私本当に注射嫌いなの、怖いの。慌てふためく善逸くんに、泣き続けていれば。彼の肩に手が乗った。



「おい、てめぇ」

「ヒェッ……？！」

「何泣かしてんだァ？」



悪魔の如く、彼の後ろに立つ師範。
どんどん青ざめて、終いには汚い高音とともに叫び気絶した善逸くん。



「……チッ、俺のAを泣かしてんじゃねぇ」

「し、師範」



ーーーというか、誰が師範のものだ。私許してないぞ。



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