俺の継子が煩ぇ件について【不死川実弥】

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「Aさんは注射が苦手なんだな！」

「てめぇのせいで打たれたんだよ。もっと嘘つくのうまくなれよガキ」

「す、すみません……」



こんな大怪我負わせた師範にも、途中で自分一人で逃げていった玄弥くんも、嘘が下手すぎて注射打たれる羽目になった原因の炭治郎くんにも終始キレています。


注射打たれて痛みに泣いている私を、ちょうどやってきた伊之助くんが「おめぇ、その年になって注射怖いのかよ」とゲラゲラと笑う。そして、彼もまた私が終始キレている原因に仲間入りした。おめでとう。



「はぁ、喧嘩してボッコボコに継子殴る師範なんている？」

「お前が弱ぇからだろ！！」

「伊之助くん、斬るよ？」



冷静にニコリと笑うと彼はブルブル震えて炭治郎くんの背後に隠れた。真剣に悩む私に、炭治郎くんは「いますね」と輝いた笑顔を見せる。



「誰よ」

「不死川さんです！」

「そうでした！！」



もうやだ〜、本当に骨痛い。

注射も怖いし、それをニコニコ笑顔で打ってくる胡蝶様も怖い。もうほんと注射だけは勘弁してください。


これ全治何週間だろう。

全集中常中のお陰で基礎体力共に回復力も上がってるから絶対的5日ぐらいで骨繋がってるやつだよ。

あ〜やだ〜！！



「Aさん」

「ぎゃ！！Aはいません！今さっき死に絶えました！注射だけは御免です！実は私注射アレルギーなんです！！打ったら寿命縮まっちゃう！！無理ほんと無理！！」



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