俺の継子が煩ぇ件について【不死川実弥】

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屋敷について、扉を思いっきり開ける。
やべ、初めて屋敷の扉壊した。まあいい、師範の遺産で直せばいいんだから。



「師範！」

「あぁ？」



師範の部屋を開ける。

そこにはなんだァ？とこっちを睨む師範がいた。あぁ〜、良かった生きてたぁ〜。ヨロヨロと彼に近づいて「師範の身に何かが起きたかと思いました」と買ってきたおはぎの包みを開けて見せた。



「どういう意味だてめぇ」

「師範の前で高級おはぎを食べてやろうと買ってきたんですが、恐らく列車でうたた寝してる間に潰してしまいました。おはぎ=師範だと思っているので、師範の身に何かが起こったのかと…」



列車の中でうたた寝し見た夢。

師範の首を掴み上げるなんて面白い夢を見ていたけれど、まさかおはぎを犠牲にした夢だったなんて。なんであんな夢見たんだ。


生きてよかったですとアワアワと涙を流していると、師範は立ち上がり私の頭を掴むとそのまま畳の上に叩きつけた。



「痛い……っ！」

「ふざけんなァてめぇ。誰がおはぎだ」

「師範です」

「3分の4殺しだァ」

「もうそれ死んでますね！」



とか言いながらも私の頭から手を離した。
体を起こし出来上がったたんこぶをイテテ…と摩る。そして師範は棚から何かを持ってきた。



▼これは私を殺すなんらかの代物かもしれない。



「今までお世話になりました。来世でも会えること願っております」

「何言ってんだ」



ほらよ、と目の前に出された箱に私はキョトンと師範を見た。これはかの有名な超がつくほどの高級品……とろけるかすてら…！！



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