俺の継子が煩ぇ件について【不死川実弥】

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まあ何にせよこの高級おはぎを買って帰り、師範の目の前で清々しいほどの笑顔で食ってやろうという魂胆です。安心してください、師範の分もちゃんと買いますよ一番安いのを。



「ふふふっ、見てるがいい師範よ。かすてらの恨み忘れない」



列車に乗って再び移動する。

お館様に報告を終え、師範の待つ(※待ってません)お屋敷に向かう途中、またあの三人と会った。



「炭治郎くーん！お久しぶり〜！！」

「A！お久しぶりっていうほどじゃないけどな」



会ったの一週間ぶりだよと教えてくれた彼に、そういえばと思い出す。エヘヘと笑えば、彼はくんかくんかと鼻で何かを嗅いだ。すぐに人の匂い嗅ぐのやめようよ。軽くセクハラだよ。


「何か甘い匂いがする」と早速おはぎの存在に気づいた彼に手に持っていた袋からおはぎの包みを取り出す。



「実はね、この高級おはぎを師範の前で食べてやろうと思ってね」

「うわぁ、Aちゃん命知らずだな」

「見てよこのおはぎ」



鬼殺隊の一ヶ月のお給料の2/3がなくなる高級品。とろけるような甘さのつぶあんにもちもち食感のもち米。そして何よりもち米を包んでいるあんこをさらに包む金箔。

輝かしい金のおはぎ！！！


包みを開けてそれを見せつける。私もそれを見て、魂が口から出て行った。ーーー崩れている。お給料2/3の高級おはぎが、、



「…………し、師範の身に何かが…！！」



ギャー！！！！！と叫びながら、屋敷へと急ぐ。

おはぎ=師範だから、きっと師範の身に何かが起きている。私がいないうちに屋敷にいる(はずの)師範に何かが起きてしまったかもしれない。



「やばやばいやばい！！師範生きててください！！」



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「Aちゃん、本当に風柱が好きなんだな……」

「おい、紋次郎、紋逸、風柱っておはぎだったのかよ」

「おはぎは不死川さんじゃないけどな」



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